mannakaでは、ウェブサイト改善から経営戦略まで幅広いお悩みをサポートしています。ほとんどのケースで、まず「何が問題なのか?」を把握することから始まります。その際に用いるのが「As-Is/To-Be」フレームワークで […]
mannakaでは、ウェブサイト改善から経営戦略まで幅広いお悩みをサポートしています。ほとんどのケースで、まず「何が問題なのか?」を把握することから始まります。その際に用いるのが「As-Is/To-Be」フレームワークです。今回は現状の問題を明確にするためにmannakaも活用している考え方を紹介します。
As-Is/To-Beフレームワークとは
As-Is(アズイズ)は現状、To-Be(トゥービー)はあるべき姿・理想の状態を表しており、As-Is/To-Beフレームワークは現状の問題と理想の状態を把握するためのフレームワークの一つです。
問題解決は、問題を把握するところから始まります。どこが痛いのか分からなければ、治療することができないのと同じように、何が問題なのか分からなければ解決策を考えることは難しいです。
マーケティング、採用、経営など様々なテーマでmannakaにご相談をいただきますが、問題解決にはすべて摘要できるフレームワークです。
As-Is/To-Be活用のしかた
mannakaでAs-Is/To-Beのフレームワークを用いるときの活用の仕方、考え方の順序をお伝えいたします。
As-Is/To-Beフレームワーク活用のステップ
①現状の問題を確認する
②理想の状態を書き出す
③理想と現状のギャップ(課題)を明確にする
④課題に対する解決策を編み出す
⑤解決策に優先度をつける
①現状の問題を確認する
現状では、何を問題だと考えているかを確認し、書き出します。問題解決を行うのが問題を抱えている当事者でない場合は、必ず当該部門、当事者にヒアリングを行い、「生の声」を捉えるようにします。
例:
・マーケティング機能がない
・広告を出してはいるが、どの媒体に、どれくらいの予算をかければいいか分からず、効果も妥当なのか分からない。
・広告運用、サイト改善は外注しており、自社にとってはブラックボックスになっている
②理想の状態を書き出す
問題に対して、どのような状態が理想かを言語化します。
例:
・自社内でマーケティングが機能しており、施策を戦略的に実行できる状態
・適切な戦略・戦術が明確になっている
・社内にマーケティングを理解する担当者がいる
③理想と現状のギャップ(課題)を明確にする
洗い出された問題とそれに対応する理想状態に対し、両者のギャップ(課題)を明らかにします。ギャップは、課題(TODO)の文体で書き出します。
例:
・事業目標から逆算し、適切なマーケティング戦略・戦術を立案する
・マーケティング機能をインハウス化する
④課題に対する解決策を編み出す
前述の課題を達成するための解決策を立案します。mannakaの場合では、具体的にご支援する内容になります。
例:
・マーケティングにおけるスケジュール・目的・目標 / KPIを設定する
・社内に担当者を立て、1年間の計画でマーケティング戦略~立案までのコンサルティング支援を受ける
⑤解決策に優先度をつける
問題を洗い出すと、課題—解決策の項目が100個以上になることも・・・。上から順番に実施していると、予算も時間も足りません。その場合は、「緊急性」「実現性」「収益性」等の指標を立て、指標に対し重みづけをしたうえで、それぞれの解決策に点数を付けます。点数の高いものから、優先的に取り組み、優先度の低いものは実施しないことも検討します。
(点数表の例)
以上、As-Is/To-Beフレームワークによる問題解決の手法をご紹介しました。
最近は、ウェブからの集客を改善したい!というお声をたくさんいただいています。
手法に走るのではなく、現状の問題を本質からとらえ、それに適した戦略・戦術を考えていくことが重要です。
とてもシンプルなフレームワークですが、ぜひ役立ててみてください!
参考記事:株式会社Seventh-Pitch様-AS-IS/TO-BE分析によるシステム開発の成功法
参考記事:キャリアエヌ様-「As-is」と「To-be」の意味と使い方!
参考記事:株式会社ディライティングオール様-ギャップ分析(As is / To be または TAPS)・・・ 目標・夢と今の現実の差を解決するために
参考記事:レップ株式会社様-「As Is To Be」「SMARTモデル」を用いたKPI設計