SEOとかSEO対策ってよく耳にするけれど、今更人に聞きたくない、具体的に何をすればいいのか分からない、という人は少なくありません。 SEOとは「検索エンジンの最適化」のことですが、最適化とは一体どういうことなのでしょう […]
SEOとかSEO対策ってよく耳にするけれど、今更人に聞きたくない、具体的に何をすればいいのか分からない、という人は少なくありません。
SEOとは「検索エンジンの最適化」のことですが、最適化とは一体どういうことなのでしょう。
この記事ではSEOの8つの基本的なやり方と、その対策について2023年から2024年にかけて最新の傾向、情報を初心者向けに分かりやすく徹底解説します。
自社HP(ホームページ)への集客効果を上げたい方、SEO対策を検討している方はぜひ最後まで読んでみてください。
SEOとは?
SEOとは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略称です。
検索エンジン最適化とは、ユーザーに有益かつ良質なコンテンツを提供するとともに、GoogleやYahooなどの検索エンジンに理解(評価)されやすいようWEBサイトの内容を調整するWEBマーケティングのことで、ビジネスに売上面でも大きな影響を与えることからSEO対策を行っていない企業にとっては大きな課題となっています。
WEBサイトの最適化は、有益かつ良質なコンテンツを必要に応じて追加、改善すること、また検索ユーザーが必要とする情報を見つけやすいよう導線設計を行うことが重要です。
※導線設計とは、検索ユーザーに動いてほしいWEBサイト上の道すじ(導線)を最適な形になるよう設計することです。
1.SEO対策とは?
SEO対策とはSEOを目的とした対策のことで、ユーザーがGoogleなどでキーワード検索を行った場合、自社のWEBサイトが上位に表示されるように検索エンジンのガイドラインや評価アルゴリズムを考慮してコンテンツを最適化することをいいます。
分かりやすくいえば、自社のWEBサイトに訪れる人(流入数)を増やすために実施するコンテンツの調整のことです。
SEO対策を行うことで検索ランキングが向上するとWEBサイトの可視性が高まるため、より多くのトラフィック(アクセス数)の獲得が期待できます。
トラフィックは実店舗でいう来店者数にあたる指標です。
2.SEO対策の目的
SEO対策は自社サイトを持つ企業の成長、成功に必要不可欠なものになりつつあります。
WEB上では企業のサイトは看板といえるものであり、SEO対策を行っているかどうかでデザインや情報の質や量、使いやすさに格段の違いが生まれ、その内容によっては企業イメージに影響を及ぼしたり競合他社に顧客が流れてしまいかねません。
そのため、SEO対策は自社のイメージを底上げし、顧客獲得を狙うために注力すべき施策といえるでしょう。
もちろん、WEBサイトを通して集客数を増やすのがゴールではありません。企業の売上や契約の成約というゴールを目指すのがSEO対策の目的です。
3.ユーザーにとって価値あるコンテンツの提供が大切
SEO対策を行う上で最も大切なことは「検索ユーザーにとって高品質で価値のあるコンテンツを提供すること」、つまり知りたい知識が獲得できる、また問題が解決する、ユーザーファーストのコンテンツであることです。
また検索上位に表示されるには分かりやすい記述の文章にすることで「コンテンツの内容を検索エンジンに正確に伝えること(検索エンジンフレンドリー)」も重要です。
これはかつてのSEO対策では「検索キーワードがどれだけ含まれているか」が重要でしたが、アルゴリズムの改善に伴い、検索エンジンがコンテキスト(文脈や前後関係)を理解した上で検索結果を表示するようになってきたため、検索ユーザーにとって有益なコンテンツでなければ上位表示されるのが難しくなったことが理由です。
4.音声検索最適化(VSO)対策も今後必要になってくる
SEO対策に加えて、今後はWEBサイトやコンテンツを音声検索エンジンが理解しやすくする音声検索最適化(Voice Search Optimization)が必要になるといわれています。
これは最近、SiriやAmazon Alexa、Googleアシスタントなどの音声アシスタントやスマートスピーカーが普及したことで、ユーザーが話し言葉で検索する音声検索の利用が急速に増えていることが理由です。
音声認識技術の進化やAIの発展に伴い、今後は日本でも音声検索がさらに普及することが予想されるため、コンテンツの音声検索最適化(VSO)はますます必要になるでしょう。
SEO対策のメリット
SEOによるメリットは次のとおりです。
1.コンテンツが資産になる
SEOのメリットとして、作成したコンテンツが資産になることが挙げられます。
コンテンツを作成するとドメインやサーバーとの契約が継続する限り蓄積し続けます。
長期間にわたって上位表示されるような高品質のコンテンツを増やせば、Webサイトのアクセス数(集客力)は着実に上がりますし、検索順位に影響するドメインパワーが上がるため過去の記事の順位も上がりやすくなります。
2.広告費用を抑えられる
SEOのメリットのひとつは広告費用を抑えられることです。
新聞やCMで広告を出す場合、全国版の新聞広告なら相場が約200万円、テレビCMなら1回15秒間の放送で約100万円のコストがかかります。
広告は単発で出してもそれほど効果が見込めないため、継続的に広告を出すことを考えると、さらに費用が高額になるでしょう。
それに比べてSEO対策されたコンテンツを作成するのにかかるお金は、アウトソーシング(外注)したとしても2万円前後〜高くても15万円ほどで、インソーシング(内製)であれば実質0円で済みます。
また一度コンテンツが完成すれば、リライト(記事の改善、修正)することはあっても基本的に追加料金は不要で、WEB状にコンテンツが存在する限り集客効果が持続します。
3.ブランディングにつながる
SEOの3つ目のメリットはSEOが上手く行えればブランディングにつながること、また業界でのポジショニングができることです。
自社商材に関連するキーワードで検索された場合に自社のWEBサイトが表示されれば「〇〇=この会社の商品」というようにイメージしてもらえます。
自社サイトのアクセス数が増え、自社商品の認知度が上がれば業界でのポジションを確立すること(ポジショニング)も期待できますし、商品に魅力を感じれば潜在顧客(まだニーズを自覚していない検索ユーザー)が見込み客や顧客に変わる可能性もあります。
SEO対策のデメリット
では逆にSEOのデメリットも確認しておきましょう。
1.効果(成果)が出るまでに時間がかかる
コンテンツSEOのデメリットのひとつは効果(成果)が出る時間がかかる点です。
まず特定のキーワードで検索された場合に上位に表示されるには、検索エンジンに「ユーザーの検索意図を捉えた有益な高品質のコンテンツ」だと評価されなければいけません。
Googleに評価されやすくなるよう対策は可能ですが、効果が出るまでには時間がかかることは理解しておきましょう。ただ上位表示されれば長期的な集客効果が期待できます。
ちなみにSEO対策によってユーザーがサイトを閲覧し、成果につながる行動の変化をコンバージョンといいます。
2.Googleアップデートの影響で順位が下がる危険性がある
Googleのアップデートの影響で検索順位が下がる危険性がある点もデメリットのひとつといえるでしょう。
Googleの検索アルゴリズムは品質の高いコンテンツを正確に評価して検索結果に反映させユーザーが求める情報に迅速にアクセスできるよう、日々改良されています。
中でも年に数回コアアルゴリズムアップデートと呼ばれる大規模な見直しの際には、検索順位の大きな変動に伴い順位が下がる恐れもあるため、その都度適切な対策が必要です。
SEOのためにはGoogleの考え方を知ることが大切
SEOを上手く行うにはGoogleの考え方を知ることが大切です。
Googleの企業理念は「世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスして使えるようにする」というもので、全てのベースになっています。
1.Googleが掲げる10の事実
「Googleが掲げる10の事実」はGoogleが設立して数年後に策定されたリストのことで、検索ランキングを決める上での要素が明確に記載され、資料も公開されています。最新の情報提供も定期的に行われています。
これを読むとGoogleの考え方やSEOの取り組み方が理解できるようになるので、SEO対策を行う場合には事前に目を通しておくと良いでしょう。
参考:「Googleが掲げる10の事実」
2.E-E-A-Tという4つの基準
「E-E-A-T(旧E-A-T)」とはExperience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の略称で、検索アルゴリズムがWEBサイトの品質評価の際に重視する基準のことです。
具体的にいうと、体験に基づいた独自性や専門家への取材や監修など専門性があるかどうか、公開されている著者や企業に権威性があるかどうか、引用データに根拠があり信頼できるかどうか、などを考慮して検索順位を決めています。
自社のWEBサイトの検索順位を上げるには、これらの基準を満たすような内容のコンテンツを作ることが大切です。
3.YMYL分野に求められる信頼性の高さ
「YMYL」は「Your Money or Your Life」の頭文字をとった略称で、生命や人生、財産、幸福度に影響を与えかねないセンシティブな分野のコンテンツのことです。
このYMYL領域のコンテンツは、間違った情報を信じて重大なトラブルにつながることを避けるため、信頼できるコンテンツが上位表示されるよう品質評価基準が厳しくなっていますから、該当分野の企業ではより信頼性の高いコンテンツを作るよう意識する必要があります。
SEOで検索順位が決まる仕組み
適切にSEO対策が行えるよう、SEOで検索順位が決まる仕組みを確認しておきましょう。
検索順位が決まるまでの流れは次のとおりです。
- クローラーと呼ばれる検索エンジンロボットが情報を収集する(クロール)
- 収集した情報を整理し、データベースに登録する(インデックス)
- インデックスされたページを検索アルゴリズムで評価し、順位を決める(ランキング)
それぞれについてくわしく解説します。
1.クロールされる
クロール(またはクローリング)とはクローラーと呼ばれるページ巡回ロボットがインターネット上にあるウェブページを検出して情報を収集します。
クローラーはGoogleやYahoo!、Bingなどの検索サイトに組み込まれており、ロボットやスパイダー、ボットとも呼ばれています。
クローラーが収集する情報は次のようなもので、これらの情報を改善することでクローラビリティの促進(クロールの最適化)が可能です。
- コンテンツのHTMLや構造化データ
- 検索ユーザーの行動データ
- Microsoft Officeによって作成されたファイル
- 画像イメージや動画データ
- JavaScriptで生成されたリンク
2.インデックスされる
インデックスとはクローラーによって収集された情報を解析し、検索アルゴリズムに会う形でデータベースに登録することをいいます。
収集された情報は全てインデックスされるわけではないため「ユーザーにとって価値ある良質なコンテンツ」と判断されなければ検索結果に表示すらされない仕組みです。
せっかくWEBサイトを作っても検索で表示されなければ集客効果は見込めませんから、自社サイトにはSEOを意識したコンテンツ作りが必須といえます。
3.検索アルゴリズムにより順位付けされる
インデックスで登録されたページは検索アルゴリズムでE-E-A-Tの基準を含めた200以上の指標をもとに順位付けされます。
自社サイトの集客効果を高めるにはSEO対策への理解を深め、検索アルゴリズムに評価されるコンテンツを作成することが大変重要です。
SEO対策の種類
SEO対策には下記の要素に分けられます。データベース型サイトのSEO対策については細かな仕様策定が必要になるため、ここでは記事型サイトのSEO対策について紹介します。
1.内部対策
内部対策(内部施策)とは、Webサイトの内容をGoogleなどの検索エンジンに適切にクロール、インデックスしてもらい、サイト内の情報を正しく評価させるためのもので、テクニカルSEOとも呼ばれます。
内部対策の項目はサイト内のページを修正する簡単なものからサイトの構成変更を伴う大がかりなものまでさまざまです。
SEO対策に強いWordPressのテーマを選ぶのもひとつの方法です。
またSEO診断ツールを使うと、現在SEO対策がどのくらいできているかを診断することができるので一度活用してみるのも良いでしょう。
2.外部対策
SEOの外部対策とは、自社サイトの外側からの評価を高めるものです。具体的にいうと外部サイトからのリンクやシェアがそれにあたります。外部サイトからのリンクはGoogleなどの検索エンジン側から「このサイトは評価に値する」とスコアリングされることが期待できます。
外部リンクを獲得するには「リンクしたい」「共有したい」と思ってもらえるような質の高いサイト作りが必要です。そのためにはSNSの運用も効果的です。
SNS(ブログなども含む)を運用することでSEO対策に直接影響しないといわれていますが、情報が拡散されればMEO対策のひとつであるサイテーション対策になることから結果的にSEOにも良い影響があるとされています。
サイテーションとは「言及、引用」されることで、インターネット上で自社の社名や電話番号などの情報が記載(言及)されている状態のことです。
※MEO対策とは特定の地域で検索した場合に上位表示されるよう対策することで、ユーザーにとってローカルの情報が有益と判断されるため、SEOはMEOの下に表示されます。
3.コンテンツSEO
内部対策とは、クローラーに自社サイトを認識、評価してもらうためにコンテンツのライティングやサイト、リンクの構造を最適化する手法のことです。
そのため次の3つを内部対策として行う必要があります。
- クローラーに自社サイトを認識してもらうための対策
- クローラーに巡回(クローリング)を促すための対策
- WEBサイトの使いやすさ(ユーザービリティ)を高める対策
3-1.クローラーに自社サイトを認識してもらうための対策
クローラーに自社サイトを認識してもらうには次のようなポイントを意識しましょう。
- タイトルの文字数は32字以内、メタディスクリプションは120文字前後にまとめる
- タイトルや見出し、メタディスクリプションに対策キーワードを組み込む
- 画像はコンテンツの内容に沿ったものを選択し、altタグを記入する
- 階層構造を意識して不自然にならないよう見出し(h1~4)を設置する
SEO対策として「何を紹介しているか」が分かりやすいWEBサイト作りが重要です。
3-2.クローラーに巡回(クローリング)を促すための対策
クローラーにクローリングしてもらわなければ評価を受けることができません。自社サイトに巡回してもらうには次のような対策が効果的です。
- XMLサイトマップの設置(クローラーにサイトの構造を伝える)
- 内部・外部リンクの設置(サイト内を巡回しやすくする)
- パンくずリストの設置(ユーザーに今サイト内のどこにいるかを知らせる)
- SSLの適用(運営元が明確になるため信頼度が上がる)
- robots.txtの設置(クローリングされたくないページをクロール対象外にする)
- 構造化マークアップ(クローラーに情報の中身を伝える)
これらの対策を行うことでクローラーの巡回を促し、サイトのクオリティを評価してもらいやすくします。
3-3.WEBサイトの使いやすさ(ユーザービリティ)を高める対策
WEBサイトの使いやすさを高めるには次のような対策が効果的です。
- 文字サイズを見やすくする(12~16px)
- ページの表示速度を上げる
- サイトの利便性を高め離脱率を低くするエラーページを用意する
- MFIへの移行に伴うスマホ対応
WEBサイトの使いやすさを高めることが検索上位表示につながります。
そのためにはページ自体を見やすくすることはもちろんですが、ページの表示速度を上げることも大切です。
一般的に待機時間が3秒以上かかると4割ものユーザーが離脱してしまうという分析結果もありますから、サイト内をストレスなく閲覧できるようなWEBサイトを作りましょう。
またスマートフォンでの検索がパソコンのそれを上回る現在においては、モバイルサイトを基準にしてサイト評価を決定するMFI(モバイルファーストインデックス)への移行が進められており、スマホに対応したSEO対策が必須となっています。
SEO対策用のツール
SEO対策ツールには大きく分けて3つの種類があり、それぞれ異なる機能があります。
- 検索順位を調査する「モニタリングツール」
- 頻出キーワードや共起語を調査する「キーワード調査ツール」
- サイトの内部をチェックしてエラーや注意点、ユーザーニーズを満たせる内容かどうかが確認できる「コンテンツ診断ツール」
SEOツールラボやSEOマスター、Gyro-nなどのツールはよく目にしますが、ここではおすすめのSEO対策用のツールをいくつか紹介します。
1.Googleサーチコンソール
Googleサーチコンソール(略してサチコとも呼ばれます)は、Googleが無料で提供している「WEBサイトのパフォーマンスを解析するツール」のことです。
Googleサーチコンソールには「Webサイトの健康状態の確認」「ユーザーがどのような検索ワードでアクセスしてきたかの確認」「記事のインデックス」の3つの役割があります。
Googleサーチコンソールでは、具体的には以下のことがわかります。
- Google検索でユーザーが検索したキーワード
- サイトがインデックスされているか(検索順位を決める対象に入っているか)
- 現在、検索順位でどのあたりにいるか
- スマートフォンで見やすくなっているか
- サイトのコンテンツは最低限の品質が保たれているか
2.Googleアナリティクス
GoogleアナリティクスはWEBサイトのアクセス解析ツールで、属性データ(どんな人がサイトを閲覧しているか)や行動データ(サイトを訪問する人がどんなページを閲覧しているか)が分かるものです。
ユーザーの行動を把握することでWEBサイトの改善が可能になるだけでなく、SEO対策を行う前後の効果測定(計測)もできます。
3.検索順位チェックツール
検索順位チェックツールはキーワードでの現在の検索順位を把握できるツールのことです。
今の検索結果が分かれば、WEBサイトの改善など、有効な対策が立てられます。
検索順位チェックツールには無料のものと有料のものがあり、チェックできる範囲や項目が異なるため、自社の規模や把握したい項目に合わせて活用しましょう。
SEOで上位表示させるための基本的な8つのやり方
SEOで検索上位に表示させる目的を達成するにはいくつかのやり方があります。
ここではSEO対策に失敗しないよう、よく行われる主な8つの方法(ノウハウ)についてGoogleが推奨する事例も参考にしながらくわしく解説します。
またGoogle検索結果の上部に生成AIの回答が表示されるSGE(Search Generative Experience)については、ここでは割愛します。
1.検索ニーズが高いキーワードを選定する
SEO対策において最も重要性が高いのがターゲットキーワードの選択だといわれています。
選択したキーワードがユーザーの検索ニーズと合っていなければアクセス数も伸びませんし、集客効果も見込めません。
キーワードを選択する場合は、自社商材やサービスに合うキーワードで上位表示されているWEBサイトのタイトルから検索ニーズを推測したり、キーワードプランナーやAIのサジェストを参考にするなどしてキーワードを選ぶのも効果的です。
またSEO難易度チェックツールを使うと検索上位に表示されるのが難しいキーワードを調べることもできます。
2.ユーザーの検索意図に合ったコンテンツを作成する
検索意図(ユーザーインテント)はユーザーが検索をする際に持っている目的のことです。具体的にいうと「ニキビ 改善」というキーワードで検索するユーザーはニキビで悩んでいるため、改善方法を探しているのだと推測できます。
ユーザーの検索意図に沿ったコンテンツは上位表示されやすくなるため、ユーザーが潜在的に持つニーズや興味に応えられるユーザビリティを考慮したコンテンツ制作は大変重要です。
3.適切なタイトルを決める
タイトル(title)にはキーワードを必ず含め、検索ユーザーの求める情報がそこに書かれていることをアピールすることが大切です。
適切なタイトルとは内容はもちろんですが長さも重要です。長すぎたり短すぎたりしないように、32〜35文字以内に収めます。
検索結果に表示されることを考慮してクリックしたくなるようなタイトルをつけましょう。対策キーワードはタイトルの前半に入れると効果的です。
また軽微な効果になりますが、URLにキーワードを使用するのもおすすめの方法です。
4.検索エンジンに正しく評価されるためにHTMLタグを設定する
HTML(Hyper Text Markup Language)はWEBサイトを作成する際の言語のことで、ほとんどのWEBページはHTMLとCSSという言語で作られています。
検索エンジンに評価されるには、HTMLタグを正しく設定した上でコーディング(コンピューターが理解できるようプログラムを書くこと)することが重要です。
5.必要な内部リンクを設定する
WEBサイト内をストレスなく移動するため、サイト内のページ同士をつなぐ内部リンクを設定し最適化すると、検索ユーザーが知りたい情報を効率的に探せるようになります。これをトピッククラスターという手法です。
トピッククラスターはWEBサイトの滞在時間も長くなるので検索エンジンの評価にもつながりますし、検索エンジンもクローリングしやすくなり、検索上位に表示されることに期待できます。
また検索エンジンの評価を下げないためにも内部リンクを設定する際、内容が重複するページがないか確認しておくことをおすすめします。
これはGoogleの検索ロボットにコピーコンテンツと判断されないためです。
6.外部リンクを獲得するための方法をとる
外部リンクや相互リンクの獲得は検索ユーザーを含めた第三者からの信頼度につながるため、積極的に働きかけを行いたいところです。
それにはいくつかの方法がありますので、簡単にできることからいくつか紹介します。
- ユーザーファーストで高品質なコンテンツを作成する
- WEBサイトにシェアボタンを設置する
- 自社クライアントによる紹介記事を作成する
- 調査データを紹介する記事コンテンツを掲載する
- 質問やレビューに対する返信は丁寧に行う
7.ページエクスペリエンスの最適化を行う
SEO対策のひとつにページエクスペリエンスの最適化があります。
ページエクスペリエンスとはユーザーが感じるWEBサイトの利便性を示す指標のことで、具体的な例を挙げると「スマートフォンでも見やすいサイト作りがされているか」や「ページの読み込みスピードは速いか」などを表します。
このページエクスペリエンスをGoogleが無料提供しているGoogle Search Consoleの「ページ エクスペリエンスレポート」 で評価し、最適化(調整)しましょう。
8.モバイルファーストに対応する
Googleが今後はパソコンのWEBサイトではなくスマホサイトを評価基準とする施策を発表したため、検索上に表示されるためにはモバイルフレンドリーやモバイルファースト(モバイル端末で閲覧する際の使いやすさが重視される)に対応する必要があります。
これは2015年にスマホなどのモバイル端末からの検索がパソコンからのそれを上回ったことによるものです。
スマートフォン未対応のWEBサイトは表示に時間がかかるだけでなく、表示画面が見づらくバナーやボタン操作もしづらいため、WEBサイトからの離脱率や集客効果、収益への影響が大きくなります。
また一部のページのみスマホ対応にしているWEBサイトについては、今後スマホ対応しているページのみが評価の対象になる可能性があるため、注意が必要です。これからのモバイルファーストの時代で検索上位に表示させるには全ページのスマホ対応を早急に進める必要がありそうです。
SEO対策においてやってはいけない4つの注意点
SEO対策においてやってはいけないことがいくつかあります。ここではその中の4点についてくわしく解説します。
1.リンクを購入すること(リンクプログラム参加)
SEO対策において外部からのリンク(被リンク)は重要な評価基準になっていますが、簡単に被リンクを増やせる「リンクの購入」にはリスクが伴うため、避けた方が良いでしょう。
これは質の悪いリンクや大量の被リンクを設置するとGoogleから「低品質なWEBサイト」と評価されてしまう恐れがあるためです。最悪の場合、ペナルティを受ける可能性がありますからリンクを購入するのはおすすめしません。
2.キーワードを過剰に入れること
SEO対策においてキーワードを過剰に入れると、検索ユーザーにとって不快に感じられてしまうだけでなく、Googleなどの評価に悪影響を及ぼす恐れがあります。
検索ユーザーが知りたいキーワードを文章に組み込むことは効果的ですが、不自然な使い方をすると逆効果になってしまいます。
コンテンツの品質確認のため、検索エンジンのクローラーはキーワードの使用頻度とコンテキスト(文脈や前後関係)を分析しており、過剰に使用したWEBサイトはスパムとみなされる恐れがあり、場合によってはペナルティを受けることもありますからキーワードは適切に使うようにしましょう。
3.中古ドメインでサイトを運用すること
SEO対策においては中古ドメインでサイトを運用することはおすすめしません。
中古ドメインを第三者から購入して運用する場合、運用歴ごと引き継ぐため、サイトの信頼性や評価などのドメインパワーも一緒に引き継ぐことができる点がメリットです。
一方で良質なWEBサイトは高額になりやすい点、中古ドメインに悪い評価があればそれを引き継いでしまう点はデメリットといえるでしょう。
とくに過去にGoogleペナルティを受けていたり、低品質のコンテンツを公開していた恐れもあり、その場合いくら高品質のコンテンツを作成しても評価が上がりにくくSEOとして逆効果になるため、中古ドメインでサイトを運用することには注意が必要です。
4.隠しテキストや隠しリンクを使用すること
SEO対策でやってはいけないことのひとつが、隠しテキストや隠しリンクの使用です。
隠しテキストや隠しリンクは画面からはユーザーに見えにくい方法で対策キーワードを大量に紛れ込ませることで検索順位を操作しようとすることです。
ユーザーには見えなくてもクローラー(検索エンジンロボット)にはキーワードが判別されるため、かつてはこの方法を使って不当に順位をあげるWEBサイトが存在しました。
現在ではユーザーにとって有益でない形で検索順位を操作することはペナルティの対象となっていますから絶対に止めましょう。
まとめ
SEOにはブランディングやポジショニングなど多くのメリットがあるため、自社サイトを保有している企業にとってはSEOシステム対策の導入、実施が大変重要だということがお分かり頂けたと思います。
メリットが大きいため、WEBサイトの更新(アップデート)や改善など継続して行わなければいけない作業も多く、大変なのも事実です。
自社内で難しい部分や委託できる部分はコンサルティング会社などの外部のプロ(支援会社)の業者に依頼するなどして、無理のない範囲で効果的なSEO対策を行いましょう。
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