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事業計画の目標設定とは?立て方や失敗でよくある例と対策を解説!

2025.01.30更新

事業計画を成功に導くには、しっかりとした目標設定が不可欠です。目標を明確にすることで、進むべき方向が見え、計画をスムーズに進めることができます。ただし、目標が曖昧だったり、非現実的な場合は、計画がうまくいかない原因にもな […]

事業計画を成功に導くには、しっかりとした目標設定が不可欠です。目標を明確にすることで、進むべき方向が見え、計画をスムーズに進めることができます。ただし、目標が曖昧だったり、非現実的な場合は、計画がうまくいかない原因にもなりかねません。
本記事では、事業計画の効果的な目標の立て方や活用できるフレームワーク、陥りがちな失敗とその解決策を取り上げ、目標達成に向けた具体的なポイントを詳しくご紹介します。

事業計画の目標設定とは?

What is goal setting for a business plan

事業計画の目標設定とは、会社が目指すべき成果や達成条件を具体的に定めることです。目標設定は、組織がビジョンを達成するための具体的な道筋を示し、チーム全体の努力を一つの方向に向ける大切な役割を果たします。

事業成功に与える影響

目標設定は、事業の成否を左右する大きな要素です。明確な目標があることで、チームは優先順位をつけて効率的に行動できるためです。目標が定められていない場合、どのタスクが大切か判断が難しくなり、結果として時間やリソースが無駄に使われるリスクがあります。
一方、具体的な目標を掲げることで、人材や予算を適材適所に配置でき、無駄のない事業運営が可能です。このように、目標設定は効率的な進行とリソース管理を可能にし、事業成功への確実な基盤を築きます。

ビジョンと目標の違い

ビジョンと目標は密接に関連していますが、その役割は異なります。ビジョンは、企業が目指す理想的な未来像を示します。一方、目標はそのビジョンを達成するための具体的な行動計画や成果を意味します。
例えば、顧客満足度を業界トップにするビジョンに対して、1年以内にリピーター率を20%向上させるなどの具体的な目標を立てることで、ビジョンを現実に近づけるための明確なステップを示すことが可能です。このように、ビジョンが方向性を示し、目標がその実現のための道筋を具体化する役割を果たします。

事業計画の目標設定の立て方

How to set goals for your business plan

事業計画の目標設定は、企業の将来像に基づき、具体的な到達点を明確にする作業です。目標を設定する際は、理想と現実のバランスを取りつつ、短期から長期までの視点で計画を立てることが求められます。

ビジョンから逆算した理想的な目標設定

理想的な目標設定は、ビジョンを基盤に目標を逆算して設定します。まず、企業が目指すべき将来像や理想的な姿を明確にし、それを達成するための定性的な目標を定めます。その後、定性的な目標を実現するための具体的な数値目標を設定する流れが基本です。
例えば、社会に貢献する企業になるビジョンに基づき、業界No.1を目指す定性的目標を掲げ、これを達成するために、経常利益◯◯万円を◯◯年までに達成する具体的な数値目標を設定します。この方法により、ビジョンを現実的な行動計画へと具体化することが可能です。

現状に基づく現実的な目標設定

現実的な目標設定では、現在の財務状況や事業環境を考慮して、実行可能な目標を立てることが不可欠です。具体的には、単年度の利益目標を基準とし、それを長期計画へ展開する方法が効果的です。
例えば、借入金の年間返済額を目標利益として設定することで、企業の財務体質改善にも繋がります。また、過去数期の業績を基に市場動向や予測を加味して目標を立てることも効果的です。現実に即した目標を設定することで、確実に達成できる計画を構築し、組織全体の信頼感とモチベーションを高めます。

単年度から長期計画への展開

単年度の目標を基点とし、それを長期計画へと展開するアプローチは、目標設定の安定性を高める大切な方法です。まず、単年度目標として利益や売上高を設定し、その延長線上に中期・長期の目標を描きます。
例えば、1年目に経常利益◯◯万円を達成し、3年後にはその2倍、5年後には3倍などの具体的なステップを描きます。このような段階的な目標設定により、目標達成の進捗を継続的に確認でき、必要に応じた軌道修正も簡単です。短期的な成功を基に、持続可能な成長計画を策定することが、事業の安定と拡大に繋がります。

事業計画の目標設定で使えるフレームワーク

A framework that can be used to set goals for business plans

目標設定を成功に導くためには、適切なフレームワークを活用することが大切です。ここでは、目標達成のために効果的な「SMARTの法則」「ベーシック法」「3点セット法」の特徴とその活用方法を解説します。

SMARTの法則

SMARTの法則は、目標設定を効果的に行うためのフレームワークで、5つの要素「Specific(具体的)」「Measurable(測定可能)」「Achievable(達成可能)」「Realistic(現実的)」「Time-related(期限明確)」を組み込むことが基本です。
SMARTの法則を用いると、目標が曖昧にならず、達成すべき基準や期限が明確になります。例えば、新規事業の目標を設定する場合、1年以内に月間売上を20%増加させるなどの形で具体的かつ期限付きの目標を立てます。
SMARTの要素を取り入れることで、目標達成に向けた行動が明確になり、進捗の測定や課題の特定が簡単です。このように、SMARTの法則は、目標設定を明確化し、成果を引き出す強力な手法です。

ベーシック法

ベーシック法は、目標設定を基本からしっかりと構築するフレームワークで、「目標項目の決定」「達成基準の設定」「期限の設定」「達成計画の設定」の4ステップで構成されています。この方法は目標設定だけでなく、目標達成のための具体的な行動計画を含む点が特徴です。
例えば、新製品の市場投入を目指す場合、目標項目として「市場認知度の向上」を設定し、達成基準として「3か月以内に1000件の問い合わせ獲得」を定めます。さらに、目標達成に必要な期限や具体的な行動計画を詳細に策定します。これにより、目標達成への道筋が明確になり、行動計画に基づいた実行が可能です。

3点セット法

3点セット法は、ベーシック法をさらに深めた目標設定の方法で、「テーマ」「達成レベル」「達成手段」の3要素を柱に構成されています。
3点セット法では、目標の核となる「テーマ」を明確化し、それを具体的な「達成レベル」と「達成手段」に落とし込むプロセスが大切です。例えば、営業力向上を目指す場合、「テーマ」として「営業効率の最大化」を掲げ、「達成レベル」を「3か月で契約数20件増加」と設定します。
そして、「達成手段」として「毎週30件の新規訪問を実施」「月次での効果測定を実施」など具体的な行動を計画します。このように3点セット法を活用することで、目標が明確かつ実現できるようになり、達成に向けた行動計画の効率的な進行が可能です。

事業計画の目標設定でよくある失敗例と対策

事業計画の目標設定では、注意すべき失敗例がいくつか存在します。目標達成への確実な道筋を築くために、失敗例を事前に把握し、適切に対策をすることが大切です。

抽象的な目標で行動が不明確になる

目標が抽象的すぎると、具体的な行動を決めるのが難しく、達成に必要なステップが曖昧になります。例えば、売上を伸ばす目標では、どのような施策を実行するべきか不明確で、行動に繋がりません。
一方で、半年間で新規顧客を20%増加させるなどの具体的な数値や期限を設定すれば、実行可能な戦略を立案しやすくなります。また、進捗管理や達成度の評価も容易になるため、目標達成の確率が高まります。目標には、必ず具体的な内容を盛り込み、全員が明確なゴールを共有できるようにすることが大切です。

高すぎる目標で意欲が下がる

過度に高い目標を設定すると、達成が非現実的に思われ、モチベーションの低下を引き起こします。例えば、現状の売上が500万円の企業が、1年間で2000万円に増加させる目標を掲げても、達成可能性が低いため、計画の途中で社員が意欲を失うことがあります。
このような状況を避けるためには、段階的で達成可能な目標を設定することが大切です。1年で700万円に増加させるなどの現実的な目標であれば、達成感を得やすく、次の目標へのモチベーションも維持しやすくなります。挑戦的でありながらも現実的な目標設定が組織全体の士気を高めるのに効果的です。

目的とずれた目標で方向性が乱れる

目標が企業の目的やビジョンから逸れている場合、業務の方向性が不明瞭になり、生産性が低下します。例えば、「顧客満足度の向上」を目的とする企業が「新規顧客の獲得」だけに注力すると、既存顧客の対応が疎かになり、信頼を失う結果となりかねません。
このような問題を防ぐためには、目標設定の際に企業全体の目的とビジョンを明確にし、それに整合する目標を立てることが大切です。目的に沿った目標を設定すれば、組織内で一貫した行動が取れるようになり、全体的な成果が向上します。企業の方向性を統一することが目標達成に繋がります。

事業計画の目標設定を確実に達成するための4つのポイント

事業計画の目標設定を効果的に機能させるためには、設定の際の注意点や実行後の管理が大切です。ここでは、目標達成を確実にするための4つの具体的なポイントを解説します。

①理想と現実で目標を区別する

目標設定では、ビジョンに基づく理想と現実的な達成可能性を明確に区別することが必要です。理想だけで目標を立てると、現実とのギャップが大きくなり、計画の実行が難しくなるからです。
例えば、1年で市場シェアを50%獲得するなどの目標は理想的ですが、現在のリソースで実現可能かどうかを慎重に検討する必要があります。これを解決するために、1年で市場シェアを10%増加させる達成可能な目標を設定し、次の段階でさらに大きな目標に挑戦します。理想と現実を区別することで、実現可能な目標に基づく確実な進捗を得ることが可能です。

②結果の目標だけに集中しすぎない

目標達成では、結果目標だけを重視するのは危険です。結果はプロセスの積み重ねによって生まれるものであり、プロセスが曖昧だと結果も不安定になりかねません。例えば、半年で売上を20%増加させる結果目標に加え、「毎月10件の新規顧客訪問を行う」など具体的なプロセス目標を設定します。
このようにプロセスに焦点を当てることで、進捗をモニタリングしやすくなり、計画の修正もスムーズに行えます。結果だけに集中するのではなく、プロセスを明確に管理することが、目標達成のポイントです。

③撤退条件を事前に決めてリスクを管理する

目標が達成困難な場合に備えて、撤退条件をあらかじめ設定しておくことがリスク管理で欠かせません。計画が失敗する可能性を想定し、どの段階で戦略を変更するかを明確にしておくと、リソースの浪費を防ぐことができます。
例えば、6か月以内に目標売上の50%を達成できない場合は計画を再検討するなどの具体的な撤退基準を設けます。このような条件を設定しておけば、冷静に状況を分析し、柔軟に方向転換が可能です。リスクを最小化するためにも、撤退基準を事前に明確に定めることが大切です。

④目標設定後の進捗確認と定期的な見直し

目標設定後の進捗確認と定期的な見直しは、目標達成のために欠かせません。計画通りに進んでいるかを評価し、必要に応じて目標や行動計画を修正することで、状況の変化に柔軟に対応できます。
例えば、月次レビューを実施して達成状況を確認し、目標が現実に即していない場合には変更を加えます。また、成功事例を共有することでチーム全体の士気を高めることも可能です。このような進捗確認と見直しを定期的に行うことで、事業計画の成功確率を高め、組織の成長を促進します。

まとめ

事業計画の目標設定は、企業が進むべき道をはっきりさせ、成功への基盤を築く大切な作業です。具体的で現実的な目標を設定することで、行動が整理され、計画の実行がスムーズになります。しかし、目標が曖昧だったり、現実離れしていると、計画が行き詰まる原因にもなります。
koujitsuでは、新規事業企画から施策実行までをワンストップで支援し、企業の成長を加速させるマーケティングソリューションを提供しています。貴社に必要な課題を判断し、クライアントの目標に最適な施策を迅速に展開します。ぜひお気軽にご相談ください。

早坂遊羽

株式会社koujitsu 取締役 COO


京都大学卒業後、大手SIerにてITコンサルタントとして従事。官公庁や大手民間企業のプロジェクトにおいてメンバーとして関わる中で、よりハンズオンの支援に携わりたいと考えるようになる。その後PRコンサルタント、事業会社広報、人材事業立ち上げを経てkoujitsuへ参画。現職ではマーケティング事業部を統括しながら、プレイヤーとしてクライアントのマーケティング戦略企画・実務運用にも携わっている。

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