物事の本質を捉え、ミスやリスクを事前に排除できれば仕事の効率は圧倒的に高くなります。 それが実現できる思考方法として注目されているのがクリティカルシンキングです。 クリティカルシンキングを身に […]
物事の本質を捉え、ミスやリスクを事前に排除できれば仕事の効率は圧倒的に高くなります。
それが実現できる思考方法として注目されているのがクリティカルシンキングです。
クリティカルシンキングを身につけることによって、物事の本質を捉えることができるので、仕事は効率化してリスクも未然に排除することができるでしょう。
クリティカルシンキングは簡単に実践することができますし、少しだけ意識することによって自然と身につけることも可能です。
クリティカルシンキングを実践する方法や身につける方法を分かりやすく解説していきます。
クリティカルシンキングとは?
クリティカルシンキングとは、物事の本質を捉えて論理的に思考することを指します。
前提条件を見直してゴールまでの正しいルートを見つけて、物事の本質を捉えることによって事実を正確に捉えて、リスクやミスを排除することができます。
クリティカルシンキングは「考え方」と「問い」に分けて考えることができます。
ビジネスにおいてなぜクリティカルシンキングが注目されているのか、ロジカルシンキングとの違いとは何かと合わせて詳しく解説していきます。
クリティカルシンキングの「考え方」と「問い」
クリティカルシンキングでは、基本的に次のような「考え方」と「問い」を行って、事実を突き止める思考方法です。
考え方 | 問い |
正確に物事を捉える | 事実は何? |
情報を客観的に把握する | 数値的な裏付けはある? |
本質的な部分はどこか | そもそも前提は合っている? |
広い視野をもち多面的に把握する | 他には何もないか? |
感情や自分の主観にとらわれない | 本当にそう? |
5つの考え方ができるよう、常に問いをもって物事を考えることがクリティカルシンキングです。
ビジネスにおいて必要とされる思考法
クリティカルシンキングは次の2つの理由でビジネスにおいて必要とされる思考法です。
- 世の中の変化が早くなり柔軟な対応が必要になったから
- 価値観が多様化して本質を見抜くのが困難になったから
ネット社会からAIの社会になり、世の中の流れは大きく変化しています。
価値観も多様化しているため、物事の見方を固定化せず、柔軟かつスピーディーに物事を見定めていく思考法が求められています。
これからさらに時代の流れは早くなるので、クリティカルシンキングの必要性はより重要になっていくでしょう。
クリティカルシンキングとロジカルシンキングの違い
クリティカルシンキングと似た言葉としてロジカルシンキングという思考法があります。
ロジカルシンキングとは、考え方に筋道を通して、論拠をつけて論理的に説明する思考方法です。
つまり、ロジカルシンキングではあらかじめ答えがあるところからスタートして、論理的な裏付けを行います。
それに対して、クリティカルシンキングでは、「考え方」に対して「本当にこれでよいのか」という「問い」によって最適解を導き出すものですので、ロジカルシンキングとは正反対の思考法だと言えるでしょう。
クリティカルシンキングの6つのメリット
クリティカルシンキングには次の6つのメリットがあります。
- 正確な事実を基準に判断できる
- 矛盾点や漏れを見逃しにくい
- ミスやリスクを回避しやすい
- 事実に基づく円滑なコミニュケーションがとれる
- 人材の育成に活用できる
- 新たな発見につながる
物事を正確に捉えることによって、ミスやリスクを回避できるだけでなく、円滑なコミュニケーションを取ることも可能です。
以下項目で、6つのメリットについて詳しく解説していきます。
正確な事実を基準に判断できる
クリティカルシンキングは、正確な事実を基準に判断することができます。
自分の主観や感情を排して、客観的なデータを元に事実を捉えることができるので、非常に正確な事実に基づいて判断できるのが大きなメリットです。
矛盾点や漏れを見逃しにくい
クリティカルシンキングでは矛盾点や漏れを見逃しにくいのもメリットです。
「本当にこれでよいのか」という問いから事実にたどり着く思考法ですので、矛盾や漏れを最初に見つけることからスタートします。
思い込みや主観で矛盾や漏れを見逃してしまう点はクリティカルシンキングのデメリットだと言えるでしょう。
ミスやリスクを回避しやすい
クリティカルシンキングはミスやリスクを回避しやすい点も大きな特徴です。
「本当にこれでいいのか」という視点から物事を確認するため、ミスや見落としをあらかじめ避けることができます。
思い込みで、ミスに気づかないことは珍しくありませんが、クリティカルシンキングであればミスやリスクを排除できる可能性が非常に高いので、リスク軽減にも寄与します。
事実に基づく円滑なコミニュケーションがとれる
クリティカルシンキングは事実に基づく円滑なコミニュケーションが取れる点も大きな特徴です。
主観や感情を排する思考法ですので、相手と意見が異なったとしても感情的にならずに客観的な事実に基づいて話をすることができます。
相手とのコミニュケーションが円滑になるので、問題を解決するまでのスピードも早くなるので、解決しなければならない課題を多く抱えている会社や、人数が多いチームなどはクリティカルシンキングで仕事の効率がアップする可能性があるでしょう。
人材の育成に活用できる
クリティカルシンキングは人材の育成にも活用できます。
クリティカルシンキングは目標達成のためには何が足りていないのか、何をすべきなのかを客観的に把握することができます。
努力と根性を中心に据えた精神論よりも、非常に現実的な指導ができるので、クリティカルシンキングは部下の育成にも大きく寄与することができます。
新たな発見につながる
クリティカルシンキングは、新たな発見につながる見方ができます。
「本当にこれでよいのか」という問いを持って物事を見ることによって、これまで自分が気づかなった事実に気づくことがあります。
主観や感情を排して物事を見ることによって、それまでは気づかなかった新たな発見に繋がることがあるため、仕事に煮詰まった時にはクリティカルシンキングを利用してみるのがよいでしょう。
クリティカルシンキングを実践する流れ
クリティカルシンキングは次の流れで実践していきます。
- ゴールや目的を明確にする
- 前提が正しいのかを確認し現状を正確に把握する
- ゴールや目標に辿り着くまでの課題を検証し書き出す
- 問題解決のための具体的な計画を立てる
目的を明確にして、現状把握と課題をしっかりと認識して、問題解決のために具体的な計画を立てることによってクリティカルシンキングは簡単に実践することができます。
クリティカルシンキングを実践するための具体的な方法について詳しく解説していきます。
①ゴールや目的を明確にする
まずは「何のためにクリティカルシンキングをするのか」ゴールや目標を決めておきましょう。
常に問いを持って思考を続けることは困難ですので、「どんなことについてクリティカルシンキングをするのか」ゴールをあらかじめ定めておくことがコツです。
②前提が正しいのかを確認し現状を正確に把握する
与えられている前提条件が本当に正しいのかを確認した上で現状を正確に把握しましょう。
どんな前提でも、その前提に不備や漏れがないのか疑いの目を持つことは、クリティカルシンキングにおいては非常に重要です。
前提が間違っていたら、そのまま間違った事実を正しい事実として認識してしまうためです。
そして、主観や経験則を排して物事を正確に見るようにしましょう。
③ゴールや目標に辿り着くまでの課題を検証し書き出す
次にゴールに辿り着くまでの課題は何かを検証して、課題を書き出しましょう。
この際のポイントは自分の感情を入れないことです。
感情を排して、事実を客観的に認識した上でゴールや目標にたどり着くまでの課題を検証します。
課題を洗い出す際は、分かりやすいようにジャンル別に分けておくのがおすすめです。
④問題解決のための具体的な計画を立てる
洗い出した課題を解決するための具体的な計画をPDCAサイクルによって立てていきます。
「Plan(計画立て)→Do(実行する)→Check(評価・フィードバック)→Action(改善していく)」
というサイクルに基づいて問題解決を図ることによって、スムーズにゴールに辿り着きやすくなります。
大切なのはCheckの部分で、ここでも「本当にこれでよいのか」と、クリティカルシンキングを使用してActionへと繋げましょう。
クリティカルシンキングを身に付ける方法
クリティカルシンキングが自然にできるようになれば、常に物事を正確に捉えてリスクを排除できるようになります。
クリティカルシンキングを身につけるためには次のようなことを実践してみましょう。
- 日常的に意識してクリティカルシンキングをする
- 会議や打ち合わせなどで実践する
- 研修や勉強会やeラーニングで勉強する
- 事実なのか意見なのかを判断する
- 答えが1つだと決めず自分の意見に偏りがあることを意識する
日常的に意識して生活したり、実践や勉強を繰り返すことによってクリティカルシンキングは比較的簡単に実践できます。
日頃から自然とクリティカルシンキングができるようにするため、クリティカルシンキングを身につける5つの方法について詳しく解説していきます。
日常的に意識してクリティカルシンキングをする
大きな課題を解決する場面だけでなく、日常の業務の中でもクリティカルシンキングを意識して仕事をしてみましょう。
仕事中にクリティカルシンキングを意識することで、それがクリティカルシンキングを身につけるトレーニングになり、普段の仕事でもミスやリスクを軽減することができます。
普段から日常的にクリティカルシンキングを意識して実践してみましょう。
会議や打ち合わせなどで実践する
会議や打ち合わせなどでもクリティカルシンキングを実践してみましょう。
会議や打ち合わせは相手がいるので、クリティカルシンキングにおいて重要な「感情や主観を排する」ことのトレーニングに繋がります。
研修や勉強会やeラーニングで勉強する
クリティカルシンキングは社内研修、外部の勉強会、eラーニングなどでも身につけることができます。
社内研修やグループワークなどで感情や主観を排したコミュニケーションを取る練習ができますし、eラーニングは自宅などで好きな時間に勉強できるのがメリットです。
社会で開催している専門家が主催しているセミナーなどに参加するのも有効な方法でしょう。
専門家からクリティカルシンキングを学ぶことで、具体的な思考法を身につけることができます。
事実なのか意見なのかを判断する
相手が言っていることが事実なのか、意見なのかを、普段から判断することも非常に有効なトレーニングです。
クリティカルシンキングは事実を追求する思考法ですので、事実と意見を取捨選択することが大切です。
相手とのコミニュケーションにおいて、相手の言っていることが事実なのか、単なる意見なのかを判断できるようにしてください。
答えが1つだと決めず自分の意見に偏りがあることを意識する
自分の答えや意見が正しいと思わないことも重要です。
自分の答えは「1つの意見にすぎない」と自覚することで、思い込みを排除でき、他の視点で物事を見ることができるようになります。
まずは、自分の意見は1つの意見で、その意見には偏りがあることを意識しておきましょう。
まとめ
クリティカルシンキングとは「批判的思考」を意味し、物事に対して「本当にこれでいいのか?」という問いを常に持って真実を追求することです。
クリティカルシンキングを実施することによって、主観や感情を排した客観的な事実を認識できるので、正しい判断や問題解決をすることができます。
クリティカルシンキングは研修やeラーニングでも身につけることができますが、日頃から「本当にこれでよいのか」という問いを持って仕事や生活をすることが最も重要です。
他人とのコミニュケーションが円滑になり、課題解決スピードがアップすることも期待できるので、まずは実践してみましょう。
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