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効果がある採用サイトを作るために押さえておくべき3つのポイント

2023.04.23更新

優秀な人材を確保していくには、求職者が応募したいと思わせる採用サイトにすることが、売り手市場で採用競争が激しくなっている現代において不可欠です。この記事では、求職者への訴求効果がある採用サイトを作るために抑えておくべき3 […]

優秀な人材を確保していくには、求職者が応募したいと思わせる採用サイトにすることが、売り手市場で採用競争が激しくなっている現代において不可欠です。この記事では、求職者への訴求効果がある採用サイトを作るために抑えておくべき3つのポイントについて解説します。

 

採用サイトとは

採用サイトとは人材の採用を目的としたサイトのことで、会社案内や事業内容などを載せているコーポレートサイトとは目的が異なります。採用サイトでは、求職者が知りたい情報(業務の魅力・やりがい、社内雰囲気、福利厚生など)を十分に伝えることができます。

 

応募がくるサイトと応募が来ないサイトの違いはコンテンツにあった

採用サイトを作るだけでは求職者の応募数を上げることは難しく、業務内容・給与・福利厚生が同じでも、応募者が集まるサイトと集まらないサイトとでは違いが出てきます。

その答えは、コンテンツにあります。

 

1、効果がある採用サイトの必須コンテンツ6つを抑えよう

求職者が応募したいと思わせる採用サイトにするためには、自社の魅力を求職者に訴求することが不可欠です。そのためには6つの必須コンテンツを抑えておくことが重要です。

 

理念・ビジョン

「企業理念と将来実現したいビジョン」は、採用コンセプトのベースになってくる部分です。求職者が魅力的に感じる社会的に果たすべき使命の「ミッション」や、その企業の将来を見据えた「ビジョン」は強みとして伝えたいポイントです。

 

サービス・事業紹介

採用サイトを閲覧した求職者がまず気にしていることが、その企業が提供しているサービスや事業内容です。ここでは、どのような思想で、どんな人向けの、どのような意義を持ってビジネスを展開しているのかという、自社のビジネスの根幹となる大義を分かりやすく伝えることが重要です。

 

業務内容

業務内容のページでは、求職者がその企業で仕事をしているイメージが浮かびやすいようにすることが大切です。良い部分だけでなく、苦労することや大変さを正直かつ具体的に伝えることで、求職者を採用した後のミスマッチを防ぐことになります。

 

募集要項

募集要項では、必要なスキルと歓迎するスキルを混合するのではなく具体的に分けて書くことで、自社にマッチした人材が応募してくれる可能性が高まります。また、雇用条件に加えて自社ならではのアピールポイントを書くことで、求職者が他社と比較した際に、記憶に残りやすくなります。

 

選考フロー

選考日程のスケジュールなどの選考フローを掲載しておくことも重要です。新卒の就活生なら数十社、中途採用でも複数企業を同時に応募することも少なくないため、応募者を増やすためにはスケジュール提示は大切です。

 

最後に代表からのメッセージ

企業が採用に情熱をかけていることを伝えるには、最後に代表者メッセージを掲載することが有効です。会社の理念・ビジョンや採用への想いを代表者自らの言葉で語ることで、メッセージ性を高めることになり、共感した求職者の応募意欲を促進することに繋がります。

 

2、仕事のイメージができるように志望度が高まるコンテンツを作ろう

求職者に応募先企業での仕事のイメージを持たせることは、求職者の企業への志望度が高まるだけでなく、採用のミスマッチを防ぐことにも結びつきます。そのため採用サイトでは、求職者へ如何に自社での仕事をイメージができるコンテンツを作ることが大切です。

 

志望度が高まりやすいコンテンツ例,5選

ここでは、求職者の志望度が高まりやすいコンテンツを作成している5つの企業の採用サイトについて紹介します。

 

社員紹介

魅力的な社員紹介のコンテンツを作るためには、「求職者への親近感を意識する写真を多く掲載する」ことです。

引用:株式会社無印良品

株式会社無印良品の採用サイトでは、「人」の写真を多く使用しながらも、シンプルなデザインをメインに使用することで、企業イメージが伝わります。社員紹介ページでは、社員自身が無印良品の商品に例えて自分を紹介しているなど、遊び心に溢れた採用サイトになっています。

 

仕事中の1日の流れ

自社の社員へ1日の業務の流れを話してもらったものを発信することで、採用後に担う業務内容を想像しやすくなり不安軽減に繋がります。

引用:Sky株式会社

Sky株式会社では、部門ごとに採用予定者が担う業務内容の1日の流れを詳細に紹介されていて、採用後のミスマッチを減らすことにつながっています。

 

仕事風景の動画コンテンツ

動画は写真などの画像だけでは伝わりにくい情報を、求職者に伝えやすく印象に残りやすいというメリットがあります。また、動画広告としてSNSなどユーザーが多い媒体への配信も可能で、多くの求職者の目に留まることができます。

引用:株式会社バンダイ

株式会社バンダイでは、各部署で活躍するメンバーのインタビューを中心に構成されていて、仕事のやりがいにフォーカスして、説得力がある動画を発信しています。

 

会社実績を表す数字データ

会社の実績を表す数字データコンテンツとは、企業の売上高などだけでなく、有給取得率や育児休業・復職率などがあります。

引用:ヤフー株式会社

ヤフー株式会社の採用サイトでは、求職者が知りたい情報を簡潔にまとめられていて、各コンテンツをクリックすることで、詳細を確認することができ、働きやすさを確認することが可能です。

 

社員ブログ

社員ブログでは、自社のコーポレート情報や採用情報をリアルタイムでコンスタントに発信することができます。

引用:株式会社日昇

株式会社日昇では昼休憩やランチ事情など、意外と気になる部分をブログで紹介しています。これにより、1日の流れや会社の雰囲気も伝わりやすくなっています。

 

3、他社との差別化を図るために自社の魅力をコンテンツに入れよう

優秀な人材を確保するためには、競合他社よりも求職者にとって魅力的に感じるように差別化を図っていくことが不可欠です。差別化を図りやすいコンテンツを抑えて、戦略を練りながら、自社にしかない魅力的なコンテンツを築いていきましょう。

 

他社との差別化が伝えやすいコンテンツ例3選

ここでは他社との差別化を求職者に伝えやすいコンテンツと、他社との差別化に成功している3つの企業の採用サイトについて紹介します。

 

研修制度

多くの企業が社内の人材を「人財」に変えるべく研修を行っていますが、自社で行われている研修制度を求職者に伝えることも、応募へ繋がるアピールになります。

 

株式会社ライオン

株式会社ライオンの研修制度を紹介するページでは、制度が分かりやすく表現されていて、人を大事にしていることが伝わりやすいページとなっています。

 

評価制度・キャリアパス

応募を検討している企業の評価制度やキャリアパスを知っておくことは、採用者が高いモチベーションを持って入社することに結びつきます。

 

第一ビニール株式会社

第一ビニール株式会社の採用サイトでは、求職者が入社後に辿る道筋が紹介されています。年功序列に縛られない多様化した働き方を選択することができ、求職者のモチベーションアップと定着率の向上に繋がります。

 

福利厚生・会社内制度

求職者は福利厚生が充実していると感じる企業は、待遇が良い企業と判断します。そのため、魅力的な福利厚生を整えていることをアピールすることで、求職者の応募意欲を大きく搔き立てます。

 

MーUP GROUP

ファンクラブサイトの運営などを手掛けるMーUP GROUPでは、保有するリゾート型保養所を写真付きで紹介しています。実際に施設利用した社員の声も掲載されていて、分かりやすい形で求職者へ福利厚生をアピールしています。

 

採用サイトを作成するときの工期や費用感は?

採用サイトを制作する際に、気になるのは制作料金と効果ではないでしょうか。最近では無料で採用サイトを作成できるツールもできていますが、制作会社に依頼している企業も多いです。

採用サイトの価格帯と詳細は以下のようになっています。

・無料~10万円
まずは安価で制作したい企業向けで、採用サイト構築サービスを利用して自分で作成することになるため、作成期間はその作成者次第となります。

・10~50万円
中小の制作会社に依頼する価格帯で、必要最低限のコンテンツが揃った採用サイトを作成したい企業向けです。制作期間の目安は2週間~2ヶ月程度

・50万円以上
中小・大手を含めた制作会社に依頼する価格帯で、オリジナルコンテンツを1から作成したい企業向けです。採用管理ツールと連携することが可能で、制作期間も最短で1週間程で作成できる場合があります。

このように採用サイトにかかるコストはピンキリです。重要なことは自社の予算や目的に応じて、採用したい人物像に合わせた採用サイトにしていくことです。

 

まとめ

どんなに求職者にとって魅力的な待遇を整えていても、求職者へ伝わらないと優秀な人材の確保には繋がっていきません。競合他社の採用サイトに埋もれないように、自社の良さが求職者へ伝わるように、ポイントを抑えて採用サイトを強化していくことが「人財」を確保していく近道となります。

早坂遊羽

株式会社koujitsu 取締役 COO


京都大学卒業後、大手SIerにてITコンサルタントとして従事。官公庁や大手民間企業のプロジェクトにおいてメンバーとして関わる中で、よりハンズオンの支援に携わりたいと考えるようになる。その後PRコンサルタント、事業会社広報、人材事業立ち上げを経てkoujitsuへ参画。現職ではマーケティング事業部を統括しながら、プレイヤーとしてクライアントのマーケティング戦略企画・実務運用にも携わっている。

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