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KGIとは?KPIの違いや設定の具体例・運用ポイントを解説!

2025.01.30更新

企業経営では、目標設定と進捗管理は成功に欠かせないポイントです。特にKGIは、企業の最終目標を数値化し、組織全体で共有するための指標として注目を集めています。しかし、関連するKPIとの違いや、効果的な設定方法で悩む経営者 […]

企業経営では、目標設定と進捗管理は成功に欠かせないポイントです。特にKGIは、企業の最終目標を数値化し、組織全体で共有するための指標として注目を集めています。しかし、関連するKPIとの違いや、効果的な設定方法で悩む経営者も多いのが現状です。
本記事では、KGIの基礎知識から実践的な運用方法まで、具体的に解説します。これから目標管理の仕組みを整備したい方や、既存の運用を見直したい方に向けて、実務に役立つ情報をご紹介します。

KGIとはビジネス指標の基本

What is KGI? Basics of business indicators

企業活動で、最終的な目標を数値化した指標として位置づけられるのがKGIです。企業全体の方向性を示し、経営戦略を具体化するための基準となり、組織の成長に不可欠な要素となっています。

定義と役割

KGIは企業の最終目標を具体的な数値として表現した指標です。売上高や営業利益率などの財務的な指標に加え、市場シェアや顧客満足度なども含まれ、企業が達成すべき具体的な到達点を示します。あらゆる事業活動の結果として表れる成果を数値化することにより、目標の達成状況を客観的に評価することが可能です。
企業規模や業界を問わず、長期的な視点で組織の成長を支える指標として機能しており、経営陣から現場の従業員まで、全ての階層で共有されるべき目標です。PDCAサイクルを回す際の判断基準にも活用され、企業活動の羅針盤としての役割を担っています。

企業にとって重要な理由

KGIは企業の成長と発展に欠かせない指標として、大切な意味を持っています。全社的な目標を明確な数値として設定することで、組織のベクトルを統一し、各部門や個人の活動に明確な方向性を与えることが可能です。具体的な数値目標があることで、業務の判断基準が明確になり、社員一人一人が自身の役割と責任を理解しやすくなります。
また、目標の進捗状況を定期的に確認することで、必要に応じて戦略の見直しや軌道修正を行うことができ、経営の健全性の維持が可能です。企業の意思決定でも、KGIは大切な判断材料となり、限られた経営資源を効果的に配分するための指針となっています。

KGIとKPIの違いとは

企業の目標管理で、KGIとKPIはそれぞれ異なる役割を持つ指標です。KGIは企業全体の最終目標を示す指標として機能し、年間売上高や市場シェアなどの長期的な成果を評価します。対してKPIは、その目標達成に向けた過程を測定する指標であり、四半期や月次など短期的な進捗を管理します。
両者の関係性を理解することは、効果的な目標管理の基本です。KPIは最終目標であるKGIを達成するための中間指標として位置づけられ、より細かな期間での進捗確認が可能です。KPIの達成度を定期的に確認し、必要に応じて戦術の見直しを行うことで、KGIの実現可能性を高めることができます。

KGIを設定する4つのメリットとは

What are the four benefits of setting up KGI?

KGIを設定することで得られるメリットは、組織運営の効率化やステークホルダーとの良好な関係構築など多岐にわたります。KGIを活用することで、目標達成に向けた組織全体の連携強化や進捗管理の円滑化の効果が期待できます。

①組織全体で目標を共有できる

KGIを設定する最大のメリットは、組織全体での明確な目標共有です。企業理念や経営理念などの抽象的なものではなく、具体的な数値目標を設定することで、全ての従業員が同じ方向を向いて業務に取り組めるようになります。
例えば、ある企業が年間売上高10億円をKGIとして設定した場合、各部門は自部門がその目標達成のためにどのような役割を果たすべきかを理解し、行動に移すことができます。組織全体で共通の目標が認識されているため、各部門間の連携もスムーズになり、目標達成に向けて組織全体が一丸となって進むことが可能です。

②タスクや進捗状況を管理しやすくなる

KGIを設定すると、日々の業務のタスク管理や進捗状況の把握が簡単になります。具体的な数値目標があることで、各タスクの優先順位が明確になり、業務の効率化が図れるためです。例えば、月間新規顧客獲得数50件のKGIが設定されていれば、その目標達成のために必要な活動、例えば広告出稿や営業活動などの優先度を明確にできます。
各部門や個々の従業員は、自らのタスクが最終目標にどのように貢献しているのかを意識しながら業務を遂行することができます。進捗状況も数値で把握できるため、目標達成に向けた軌道修正も迅速に行うことが可能です。

③社員のモチベーション向上につながる

KGIの設定は、社員のモチベーション向上にも大きく貢献します。明確な目標は、社員にとっての指針となり、日々の業務に対する意欲を高める効果があるためです。例えば、あるチームが、顧客満足度を90%以上にするKGIを与えられた場合、メンバーは顧客満足度向上のために何ができるかを考え、自発的に行動するようになります。
自分の仕事が具体的な目標達成に直結していることを実感できるため、仕事へのやりがいや達成感を感じやすくなるでしょう。また、目標達成の度合いが数値で明確に示されるため、達成の際には大きな達成感を得られます。適切な評価制度と組み合わせることで、更なるモチベーションアップにも繋がります。

④ステークホルダーから信頼を得られる

KGIを設定し、それを公開することは、ステークホルダーからの信頼獲得に繋がります。企業が具体的な目標を持ち、その達成に向けて取り組んでいる姿勢は、外部から見ても好印象です。
例えば、ある企業が、3年以内に市場シェアを20%拡大するKGIを設定し、その進捗状況を定期的に報告することで、投資家や取引先はその企業の成長性や将来性を評価し、信頼を寄せるようになるでしょう。
具体的な数値目標を掲げることで、企業の目指す方向性や経営戦略が明確になり、ステークホルダーとのコミュニケーションも円滑になります。その結果、企業はステークホルダーからの支持を得ることができ、事業の成長や発展に大きく貢献します。

KGIとKPI設定の具体例

企業の目標達成には、適切な期間設定とKPI指標の選定、そして具体的な数値目標の設定が不可欠です。ここでは、実務で活用できる設定方法を解説します。

KGIの期間を設定する

目標達成の期間設定は、企業の成長戦略と密接に関連付ける必要があります。短期的には四半期や半期、長期的には3年から5年の期間で区切ることが一般的です。期間設定では、業界のトレンドや市場環境の変化を考慮し、現実的な達成スケジュールを組むことが欠かせません。

また、期間設定の際は社内のリソースや人員配置なども考慮に入れる必要があります。目標達成までの期間が長期にわたる場合は、中間目標を設定することで進捗管理が簡単になります。各部門の業務サイクルや予算編成時期との整合性を図ることも、効果的な目標管理には欠かせない要素です。

KPIの指標を設定する

KPIの指標設定では、KGIの達成に直接的な影響を与える要素の選定が欠かせません。売上向上のKGIに対しては、商談件数や成約率、顧客単価などが代表的な指標となります。指標の選定では、測定可能性と具体性を重視し、データ収集が可能な項目を選ぶことが大切です。
部門横断的な指標を設定する場合は、各部門の役割と責任を明確にし、連携がスムーズに行える体制を整える必要があります。また、指標間の相関関係を分析し、優先順位を付けることで、より効率的な目標達成が可能となります。定期的なモニタリングと評価を行い、必要に応じて指標の見直しを行うことも大切です。

目標数値を決定する

目標数値の設定では、過去のデータや市場分析に基づいた現実的な数値を設定することが欠かせません。数値設定の際は、社内リソースや市場環境、競合状況などの外部要因も考慮に入れる必要があります。目標値は、部門ごとの実行可能性を検証し、必要に応じて調整を行うことも大切です。
数値目標は定期的なレビューを行い、環境変化に応じて柔軟に見直すことが求められます。また、目標達成のためのアクションプランを具体化し、各部門の責任範囲と達成手段を明確にすることで、組織全体での取り組みが促進されます。進捗状況を可視化し、適切なフィードバックを行うことで、より効果的な目標管理の実現が可能です。

KGIの効果的な運用4つのポイント

Four points for effective KGI operation

KGIを効果的に運用するためには、目標設定から実行、改善までの一連のプロセスを適切に管理する必要があります。特に大切なのは、具体的な数値目標の設定と、それを実現するための実行可能な計画づくりです。ここで紹介する4つのポイントを押さえることで、KGIの運用効果を最大限に高めることができます。

①達成可能かつ明確な目標を設定する

KGIを設定する際には、現状の経営資源や市場環境を考慮し、達成可能な目標を設定することが欠かせません。目標が高すぎると、社員のモチベーション低下や目標達成の失敗に繋がりかねません。また、目標設定では、具体的かつ明確な表現を用いることも大切です。
売上を向上させるなどの曖昧な目標ではなく、売上高を前年比20%増とするなど具体的な数値目標を設定することで、関係者全員が同じ目標に向かって進めるようになります。達成可能な範囲で、具体的かつ明確な目標を設定することで、KGIの効果的な運用をスムーズに進めることができます。

②数値で表せる定量的な目標を設定する

KGIは、数値で表せる定量的な目標として設定することが不可欠です。定量的な目標を設定することで、進捗状況の客観的な把握や効果測定を正確に行うことが可能になります。顧客満足度を向上させるなどの定性的な目標だけでは、進捗状況を測定することが難しく、効果的な改善策をするのが困難です。
具体的な数値目標を設定することで、現状を把握し、問題点の早期発見に繋がります。数値化されたKGIは、PDCAサイクルを効果的に回し、目標達成へと導く羅針盤の役割を果たします。また、数値目標を設定することで、目標達成度合いを明確に示すことができ、関係者間での情報共有をスムーズに行うことが可能です。

③KGIとKPIの連動性を確保する

KGIとKPIの連動性は、目標達成のポイントとなります。両者の関係性を明確にし、KPIの達成がKGIの実現にどのように貢献するのかを具体的に示す必要があります。各部門のKPIが全体のKGIにどのように影響するのかを可視化し、部門間の連携を強化することが大切です。
また、定期的な進捗確認を通じて、KPIの達成状況がKGIの実現に繋がるかを検証する必要があります。組織全体での整合性を保ちながら、各部門の活動が効果的に機能する体制を構築することが求められます。さらに、KPIの達成度評価と改善サイクルの確立も忘れてはいけない要素です。

④必要に応じて戦略を練り直す

ビジネス環境は常に変化するため、一度設定したKGIとKPI、そして戦略が常に最適であるとは限りません。市場の動向や競合他社の状況、社内のリソースなどを定期的に見直し、必要に応じてKGIやKPI、そして戦略そのものを見直す柔軟性を持つことが大切です。
変化する状況に対応できなければ、設定した目標が実態と乖離し、KGI達成が困難になる可能性があります。定期的な見直しと軌道修正を行うことで、変化への対応力を高め、KGI達成の確率を高めることが可能です。また、見直しの際に、関係者間で意見交換を行うことで、新たな課題や改善点が見えてくることもあります。

まとめ

KGIは企業の最終目標を示す大切な指標であり、適切な設定と運用が組織の成長には不可欠です。その効果的な活用には、明確な目標設定、具体的な数値化、KPIとの連動性確保がポイントとなります。特に、KGIとKPIの関係性を理解し、両者を適切に連携させることで、組織全体の方向性を統一できます。
また、定期的なモニタリングと戦略の見直しを行うことで、環境変化にも柔軟に対応できる体制を整えることが可能です。KGIを中心とした目標管理システムを確立することで、企業の持続的な成長と発展を実現することができます。
koujitsuでは、専門的なサポートを通じて、組織全体の生産性向上や成長を後押し、明確な支援を提供します。もし、事業の目標設定や管理についてお悩みの際は、Koujitsuまでお気軽にご相談ください。

早坂遊羽

株式会社koujitsu 取締役 COO


京都大学卒業後、大手SIerにてITコンサルタントとして従事。官公庁や大手民間企業のプロジェクトにおいてメンバーとして関わる中で、よりハンズオンの支援に携わりたいと考えるようになる。その後PRコンサルタント、事業会社広報、人材事業立ち上げを経てkoujitsuへ参画。現職ではマーケティング事業部を統括しながら、プレイヤーとしてクライアントのマーケティング戦略企画・実務運用にも携わっている。

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