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マーケティングで重要なペルソナの作り方|ペルソナの設定方法から注意点まで

2023.04.17更新

マーケティングにおける「ペルソナ」の意味とは ペルソナとは、自社の商品・サービスを購入・利用してもらいたい顧客個人を、性格・家族構成・職業・ライフスタイルなどを具体的に描いたものです。マーケティングにおいて、目的に合った […]

マーケティングにおける「ペルソナ」の意味とは

ペルソナとは、自社の商品・サービスを購入・利用してもらいたい顧客個人を、性格・家族構成・職業・ライフスタイルなどを具体的に描いたものです。マーケティングにおいて、目的に合った「ペルソナ」を設定することは、施策などの成功の鍵を握っています。

「ペルソナ」と「ターゲット」との違い

「ターゲット」は性別や年代など、特定の集団を設定したもの「群」であり、「ペルソナ」は人格・ライフスタイルまで明確にした「個人」を設定したものです。

 

「ターゲット」は商品・サービスの購入・利用をしている中でも、典型的な顧客層をまとめたものでリアルに実在している必要があります。しかし、「ペルソナ」は架空の人物を設定可能なため、新規立ち上げ時には「ペルソナ」を設定されています。

 

「ペルソナ」を設定する目的とメリット

「ペルソナ」を明確に設定することで、企画開発から販売促進に至るまで、一貫したマーケティングを実施することができます。また、顧客視点のマーケティングを行うことが可能になるため、顧客のニーズに合った施策を打ち出すことに繋がります。

ペルソナマーケティングはもう古い?

AIの進化により、「ペルソナマーケティングは時代遅れ」という声も聞かれます。確かにAIが分析して個人に合った広告を表示するようになり、時間をかけたペルソナ設定に否定的な声も出ています

 

しかし、AIはおすすめは表示してくれますが、ペルソナの根本である「どんな人に購入・利用してほしいのか」という観点でまだまだ弱いのが現実です。そのため、時間をかけてペルソナを設定することは、マーケティングにおいて時代に合っていないわけではありません。

 

「ペルソナ」の作り方

マーケティングにおいて、顧客視点の施策を打ち出すために有効的な「ペルソナ」設定ですが、より具体的に明確な自社の「ペルソナ」を作るためには、7つの手順を意識して作ると効果的です。

 

自社分析を行う

まずは「ペルソナ」という相手を設定するためには、「自分」つまり自社が提供する商品・サービスを改めて分析して再度知っておく必要があります。自社の事業内容、施策などを省みて、市場での立ち位置を知ることから始めましょう。

 

想定するペルソナの情報を集める

自社が集客したいペルソナにするためには、ペルソナの情報を集めることが重要です。情報の集め方としては、以下のような方法があります。

 

・インタビューやアンケートの実施

 

・既存データの活用

 

・Web解析データの活用

 

これらの方法を1つだけでなく、複数併用して多くの情報を集めることで、多角的に分析できるペルソナを設定することができます。

 

インタビューやアンケートの実施

既存の顧客売り上げ上位から選出して、インタビューやアンケートを実施しましょう。実施する人数が多いほど、正確な情報を得ることができます。しかし時間とコストがかかるため、質問内容はしっかりリストアップしておきます。

 

 既存データの活用

既存データは、社内で保有する顧客情報や市場に出回っているデータなどを参考にします。会社内外の情報を組み合わせることで、売りたい顧客像を現実的なものに近づけることができます。

 

なお、統計データを公表しているサイトとして、統計局e-stat政府統計の総合窓口などがあります。

 

Web解析データの活用

自社のオウンドメディアがあれば、アクセスログの解析でユーザー行動のデータを知ることができ、ニーズの高いペルソナに近づけることができます。他にも、Web解析ツールとしてGoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールが無料で使え、おすすめです。

 

ペルソナの設定

集めた情報を箇条書きにして、ペルソナの骨格部分を意識して作ります。骨格となる項目として、以下のようなものがあります。

 

・年齢、性別

・職業、年収

・趣味、特技

・居住地域

・インターネット利用時間

 

これらはあくまで基本的な項目であり、ペルソナをリアルにイメージできるように関連する項目を増やして、物語の登場人物を作るように情感豊かに作り込んでいきましょう。

 

ペルソナを確認する

ペルソナが完成したら、これまで集めたアンケートやインタビューで得た情報とズレが生じていないか検証します。現実からかけ離れたペルソナにならないように、実在する顧客を投影していくことが重要です。

 

ペルソナを設定するときの注意点

ペルソナの作り方の手順についてご紹介しましたが、ペルソナをマーケティングに有効活用していくためには、以下のような5つの注意点があります。

①理想像で作らない

 

②ペルソナを固定しない

 

③ペルソナを作りすぎない

 

④客観的なデータで設定する

 

⑤現実に合わせたペルソナへの変更

 

これらをしっかり意識して作ることで、目的に合ったペルソナ作りに繋がります。

 

ペルソナマーケティングを活用している企業の成功事例

しっかりしたペルソナを作って、マーケティングに活用することができれば、企業の実績・ブランド力の成長に繋げていくことができます。ここでは、ペルソナマーケティングを活用した成功事例として、TBC・アサヒビール・カルビーの事例について紹介します。

 

【問い合わせ数30~40%アップ】ペルソナのライフスタイル からブランド認知の方法を考えたTBC

 

TBCは、MEN’S TBCをマーケティングするにあたって、ペルソナを「三軒茶屋」のワンルームに住んでいる都内のA学院に通う20歳男性と定義しました。

 

そこからTBCは、設定したペルソナのライフスタイルを逆算し、彼らが頻繁に利用するであろうコンビニを中心に、男性向けコスメティックの販売をして、「MEN’S TBC」もブランドの認知を高めていくことにしました。

 

その結果、ブランドとしての「MEN’S TBC」の認知度は高まり、エステサロンへの問い合わせが30〜40%アップすることができました。

 

【3カ月で6,000万本!】徹底した定性・定量調査から 生まれたペルソナによって成功したアサヒビール

 

アサヒビール発泡酒のマーケティングとして、定量的なデータと2000人の消費者インタビューからペルソナを作りました。設定したペルソナは、自営業で年収900万円の44歳の家族持ち。

 

このペルソナが欲しがる商品を商品を突き詰めて、発泡酒の冷たさを感じさせるパッケージと商品名「クールドラフト」を思いつくに至りました。その結果、クールドラフトは2009年3月発売開始から3ヶ月弱で、296万箱売れた大ヒット商品になりました。

 

【売れすぎて生産が追いつかない!】 スナック菓子の常識を打ち砕いたカルビー

2000年代にスナック菓子は、「20〜30代の女性」には人気が出ないと業界内で常識として捉えられていましたが、カルビーはその常識をペルソナを設定して「ジャガビー」を作り出して打ち砕きました。

 

カルビーは、27歳・文京区在住で独身の女性で、ヨガと水泳に凝っているというペルソナを設定しました。カルビーは、このペルソナが読むであろう「Oggi」で活躍していたモデルのヨシアをCMに起用し、パッケージを落ち着いた色合いにするなど、ペルソナのニーズを満たす形を取りました。

 

その結果、「ジャガビー」は生産が追いつかず販売注意になるほどの成功を収めています。

 

ペルソナマーケティングを学ぶ上でおすすめの書籍2選

ペルソナマーケティングを学ぶ上で、入門編としておすすめの2つの書籍をご紹介します。

 

「たった1人」を確実に振り向かせると、100万人に届く。

出典:Amazon

 

顧客を「たった1人」に絞る重要性や価値が解説されていて、難しいマーケティング用語もあまり使用されておらず、入門編としておすすめです。

ペルソナ作って、それからどうするの?ユーザー中心デザインで作るWebサイト

出典:Amazon

 

ページ数が多いため軽く読める一冊ではありませんが、密度が濃くより専門性を高めたい論理派の方におすすめの1冊です。

 

【テンプレート付】ペルソナ設定ガイドブックはこちら

初めてペルソナを作る場合は、自分でシートを作ることは難しいため、ペルソナ設定シート付きのガイドブックを活用することをおすすめします。リンクを添付していますので、ぜひ参考にしてください。

 

おすすめの【テンプレート付】ペルソナ設定ガイドブックはこちら

 

まとめ

ペルソナを設定することで、顧客像が掴めない時や別の視点で施策を考えたい時に活用することができます。ペルソナの作り方、注意点を意識することは大切ですが、まずは時間を確保してペルソナ作りを進めて、コツを掴んでいきましょう。

 

早坂遊羽

株式会社koujitsu 取締役 COO


京都大学卒業後、大手SIerにてITコンサルタントとして従事。官公庁や大手民間企業のプロジェクトにおいてメンバーとして関わる中で、よりハンズオンの支援に携わりたいと考えるようになる。その後PRコンサルタント、事業会社広報、人材事業立ち上げを経てkoujitsuへ参画。現職ではマーケティング事業部を統括しながら、プレイヤーとしてクライアントのマーケティング戦略企画・実務運用にも携わっている。

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