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事業戦略に使えるテンプレートを7つ紹介!使う際の注意点についても解説

2024.11.29更新

事業戦略の策定は、企業が持続可能な成長を実現するために欠かせないプロセスです。競争が激化する現代において、効果的な事業戦略の立案は、成功に繋げるために大切なポイントと言えるでしょう。しかし、ゼロから戦略を立案するのは容易 […]

事業戦略の策定は、企業が持続可能な成長を実現するために欠かせないプロセスです。競争が激化する現代において、効果的な事業戦略の立案は、成功に繋げるために大切なポイントと言えるでしょう。しかし、ゼロから戦略を立案するのは容易ではありません。
本記事では、事業戦略の基本からテンプレートを使ったフレームワーク作成の流れ、具体的な分析ツールの紹介、さらにはテンプレート利用時の注意点まで、徹底的に解説します。

事業戦略のテンプレートを使う前に知っておきたいこと

事業戦略のテンプレートを使う前の前提知識

事業戦略のテンプレートは、戦略策定を効率化し、重要な要素を見逃さずに計画を立案するための強力なツールです。しかし、テンプレートを使用する前に、その目的や活用方法を正しく理解することが大切です。ここでは、事業戦略の基本や経営戦略との違い、テンプレートを使った戦略策定のプロセスについて詳しく説明します。

事業戦略とは

事業戦略とは、特定の事業ユニットが市場で競争優位を確立し、目標を達成するための具体的な計画やアクションを指します。この戦略は、製品やサービスの市場導入、価格設定、販売チャネルの選定などを含む多面的な取り組みをカバーします。事業戦略の目的としては、以下のとおりです。
・競争優位の確立:競合他社との差別化を図り、自社の独自性を強調する
・収益性の向上:効率的なリソース配分やコスト削減を通じて利益率を高める
・市場適応性の向上:市場動向や顧客ニーズに迅速に対応するための柔軟性を確保する
例えば、小規模のIT企業が新しいクラウドサービスを展開する場合、サービスの特徴やターゲット市場を定め、競合との差別化を図る戦略が求められます。

事業戦略と経営戦略の違い

事業戦略と経営戦略はしばしば混同されがちですが、これらは異なる目的と範囲を持っています。

経営戦略とは

経営戦略は、企業全体の長期的な方向性を示し、複数の事業ユニットの資源配分や優先順位を決定します。たとえば、多角化戦略や新市場への進出、全社的なコスト削減施策などが含まれます。

事業戦略とは

事業戦略は、個別の事業ユニットに焦点を当て、特定市場での競争優位を築くための具体的なアプローチを策定します。これには、製品開発、ターゲット市場の特定、販売戦略の立案などが含まれます。

違いの具体例

家電メーカーを例に挙げると、経営戦略では「スマート家電市場におけるプレゼンス向上」を掲げる一方、事業戦略では「スマート冷蔵庫の販売シェア20%達成」を目指した具体的な戦略を立案します。このように、経営戦略は大局的な視点を提供し、事業戦略は個別の目標に特化しています。

事業戦略をテンプレートで策定するまでの流れ

テンプレートを使用して事業戦略を策定するプロセスは、次のステップで構成されます。

1.現状分析

まず、自社の内部環境(強みや弱み)と外部環境(市場の機会や脅威)を徹底的に分析します。このステップは、戦略策定の基盤を築くために不可欠です。使用ツールとしては、SWOT分析、3C分析、PEST分析などがあります。

2.目標設定

次に、具体的かつ測定可能な目標を設定します。SMART(Specific, Measurable, Achievable, Relevant, Time-bound)の原則に従い、実現可能な目標を明確化します。

3.戦略立案

テンプレートを活用し、目標達成に向けた具体的なアクションプランを立案します。たとえば、新市場開拓のためにSTP分析を使用することが考えられます。

4.実行計画の策定

戦略を実行可能なタスクに分解し、スケジュールや責任者を明確にします。これにより、計画が実現可能な形となります。

5.評価と改善

最後に、戦略実行後の結果を評価し、必要に応じて戦略を修正します。これを繰り返すことで、戦略の精度を高めることができます。

事業戦略のテンプレートを用いてフレームワークを作る

事業戦略をテンプレートで策定する際には、適切なフレームワークを活用することが大切です。これにより、戦略立案の効率性と網羅性が向上します。

テンプレート活用のメリット

・戦略立案プロセスをスピーディーに進められる
・チーム間で一貫性のある情報共有が可能
・重要な要素を見逃さずに戦略を構築できる

フレームワーク作成のプロセス
・テンプレートの選定:自社の事業規模や業界特性に応じたテンプレートを選ぶ
・データ収集と整理:必要な情報をテンプレートに入力し、視覚的に整理する
・分析と立案:テンプレートを活用し、論理的かつ実行可能な戦略を構築する
・レビューと改善:フレームワークを基に戦略の妥当性を評価し、必要に応じて修正を加える
たとえば、飲料メーカーが新商品の販売戦略を策定する場合、3C分析を用いたテンプレートに顧客データや競合分析を入力し、具体的なアプローチを設計します。このように、テンプレートを活用することで、戦略立案の精度と効率を大幅に向上させることが可能です。

事業戦略のテンプレート(パワーポイント)とフレームワーク紹介

事業戦略のテンプレートとフレームワーク

事業戦略を効率的に策定し、成功への道筋を描くためには、適切なフレームワークを活用することが大切です。これらのフレームワークは、具体的な戦略構築を支えるためのツールとして機能します。以下では、事業戦略に役立つ代表的な7つのフレームワークについて詳しく説明します。

①3C分析

3C分析は、Customer(顧客)、Company(自社)、Competitor(競合)の3つの観点から市場環境を分析するフレームワークです。顧客ニーズ、自社の強み・弱み、競合他社の動向を把握することで、競争優位性を明確にします。活用例としては、ある食品メーカーが新商品を開発する際などが挙げられるでしょう。
・Customer:健康志向の顧客層が求めるニーズを調査
・Company:自社の生産能力やブランド力を活かした差別化ポイントを明確化
・Competitor:競合製品との差別化戦略を策定
3C分析を活用することで、自社が顧客の期待に応え、競合を上回る戦略を立案できます。

②SWOT分析

SWOT分析は、Strengths(強み)、Weaknesses(弱み)、Opportunities(機会)、Threats(脅威)の4つの要素を整理して分析するフレームワークです。内部環境と外部環境を体系的に評価することで、戦略の方向性を明確にします。たとえば、IT企業が新しいクラウドサービスを展開する場合などに該当します。
・Strengths:高い技術力と迅速な開発能力
・Weaknesses:市場での知名度が低い
Opportunities:クラウドサービス需要の急増
Threats:大手競合他社の価格競争
この分析により、強みを活かして機会を最大化し、弱みを補いつつ脅威に備える戦略を構築できます。

③ファイブフォース分析

ファイブフォース分析は、業界内の競争環境を以下の5つの要因から分析するフレームワークです。
・競合他社間の競争:業界内の競争強度
・新規参入の脅威:新規プレイヤーが市場に参入する可能性
・代替品の脅威:顧客が代替製品に乗り換えるリスク
・供給業者の交渉力:供給元が価格や取引条件に与える影響力。
・顧客の交渉力:顧客が価格や
例えば、自動車メーカーが新しい電動車を市場に投入する際、供給業者(電池メーカー)の交渉力や代替品(公共交通機関)の脅威を評価することで、リスクを事前に把握し、適切な対応策を講じることが可能です。

④PEST分析

PEST分析は、外部環境をPolitical(政治)、Economic(経済)、Social(社会)、Technological(技術)の4つの視点から分析するフレームワークです。これにより、企業が直面する外部要因を体系的に評価できます。たとえば、化粧品メーカーが新しい市場に進出する場合などが挙げられます。
・Political:輸入規制や化粧品に関する法規制を確認
・Economic:消費者の購買力や為替の影響を評価
・Social:市場での美容トレンドや文化的背景を分析
・Technological:最新の製造技術やデジタルマーケティング手法を活用
これにより、進出先市場に適した戦略を構築できます。

⑤STP分析

STP分析は、Segmentation(市場の細分化)、Targeting(ターゲット選定)、Positioning(市場におけるポジショニング)の3ステップで構成されるフレームワークです。たとえば、家具メーカーが新しい製品を投入する場合などがあります。
・Segmentation:都市部に住む20~30代の単身者をターゲットに
・Targeting:収納スペースが限られた住宅向けのコンパクト家具を開発
・Positioning:低価格かつデザイン性の高い製品として市場に展開
STP分析により、特定市場での競争優位を確立できます。

⑥リーンキャンバス

リーンキャンバスは、スタートアップ企業や新規事業向けのビジネスモデル設計ツールで、事業計画を1ページで視覚化する手法です。顧客課題やソリューション、収益モデルなど、ビジネスの主要要素を簡潔に整理でき、迅速な意思決定や事業モデルのピボット(方向転換)に役立ちます。
たとえば、新規アプリを開発する企業が、ターゲット顧客の課題を特定し、その課題を解決するソリューションを考案し、これを基に収益モデルを設計し、迅速に事業計画を進めることができます。

⑦4P分析

4P分析は、Product(製品)、Price(価格)、Place(流通)、Promotion(プロモーション)の4つの観点からマーケティング戦略を構築するフレームワークです。たとえば、新しい健康食品を販売する場合などに最適です。
・Product:栄養価が高く手軽に摂取できる健康バー
・Price:ターゲット層が購入しやすい価格設定
・Place:大手スーパーやオンラインストアを中心に流通
・Promotion:SNS広告やインフルエンサーとの提携を活用
これにより、ターゲット市場における効果的なマーケティング戦略を構築できます。

事業戦略のテンプレートを使う際の注意点

事業戦略のテンプレートと注意点

事業戦略のテンプレートは、戦略策定を効率化する強力なツールですが、使い方を誤ると逆効果になることもあります。ここでは、テンプレートを活用する際の注意点を解説します。

事業戦略のフレームワーク作りを目的にしない

テンプレートを埋めること自体が目的になってしまうと、実行可能な戦略の策定から逸れてしまいます。重要なのは、テンプレートを使って導き出した内容が実際の行動に繋がり、成果を生むことである点を意識しましょう。また、内容が実現可能であるかを常に検証することが必要です。

自社に合ったフレームワークを選ぶ

すべてのフレームワークがすべての企業に適しているわけではありません。自社の規模や業界特性、目指す目標に応じて最適なテンプレートを選ぶことが大切です。たとえば、スタートアップには簡易なリーンキャンバスが適している一方、大企業ではSWOT分析やファイブフォース分析が役立つ場合があります。

まとめ

事業戦略テンプレートは、戦略策定を効率的に進めるための有力なツールです。しかし、その活用には適切な使い方が求められます。テンプレートに頼りすぎず、現実に即した戦略を練り上げることが大切です。分析ツールを組み合わせながら、自社に最適なアプローチを導き出しましょう。これにより、企業の目標達成や持続的な成長を実現する第一歩を踏み出すことができます。

早坂遊羽

株式会社koujitsu 取締役 COO


京都大学卒業後、大手SIerにてITコンサルタントとして従事。官公庁や大手民間企業のプロジェクトにおいてメンバーとして関わる中で、よりハンズオンの支援に携わりたいと考えるようになる。その後PRコンサルタント、事業会社広報、人材事業立ち上げを経てkoujitsuへ参画。現職ではマーケティング事業部を統括しながら、プレイヤーとしてクライアントのマーケティング戦略企画・実務運用にも携わっている。

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