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KPIの正しい設定方法とは?効果的な活用で業績アップ

2024.02.27更新

効果的なKPIの設定はビジネス成長のカギです。 この記事では、KPIの基本概念から具体的な設定方法まで、あなたのビジネスに役立つ情報を提供します。 成功への道を切り開くためには、目標を明確にし、それを達成するための適切な […]

効果的なKPIの設定はビジネス成長のカギです。

この記事では、KPIの基本概念から具体的な設定方法まで、あなたのビジネスに役立つ情報を提供します。

成功への道を切り開くためには、目標を明確にし、それを達成するための適切な指標を選ぶことが不可欠です。

本稿では、KPIがどのようにビジネスの目標達成に寄与するか、またそれを効果的に設定し管理する方法について詳しく解説します。

KPIとは何か?基本を理解しよう

KPIの定義と重要性

KPI(Key Performance Indicator、重要業績評価指標)とは、企業や組織がその目標達成のために設定する具体的な指標のことを指します。

これらの指標は組織の成功を定量的に測る上で不可欠であり、目標達成の進捗を明確に示します。KPIは単なる数字以上の意味を持ち、組織の戦略を形成し、目標に向けた取り組みを導くための重要なツールです。

効果的なKPI設定は、戦略的な意思決定をサポートし、組織全体の業績向上に大きく貢献します。また、チームのモチベーションを高めるための基準としても機能し、従業員が目標に集中しやすくなります。

KPIは、組織のビジョンと戦略を具体化し、それぞれのチームや個人が取り組むべき具体的な行動や成果を明確にします。これにより、全員が共通の目標に向かって努力することが可能になり、組織全体としてのシナジーが生まれます。

KPIの種類と具体例

KPIにはさまざまな種類があり、それぞれが異なる目的と機能を持っています。代表的なものには、財務指標、顧客関連指標、プロセス指標、従業員関連指標があります。財務指標は、売上高、利益率、収益性など、企業の財務状況を表す指標です。これらは企業の健全性や成長の度合いを示し、投資家や株主にとって重要な情報源となります。

顧客関連指標には、顧客満足度、顧客維持率、新規顧客獲得数などが含まれます。これらの指標は、顧客のニーズや期待にどれだけ応えているかを示し、顧客関係の強化や市場での競争力を高めるために重要です。

プロセス指標は、生産効率、品質管理、納期遵守率など、業務プロセスの効率性や有効性を測定するための指標です。これらは、業務の最適化やコスト削減に直結し、企業の運営効率を向上させるのに役立ちます。

従業員関連指標には、従業員満足度、離職率、トレーニング時間などがあります。これらの指標は、従業員のエンゲージメントや生産性に影響を与え、組織の文化やパフォーマンスの改善に寄与します。

これらの指標を効果的に組み合わせることで、組織はより広範な視野での目標達成を目指すことができます。重要なのは、選択するKPIが組織の具体的な目標や戦略に密接に結びついていることです。KPIは単に数字を追うだけではなく、それを達成するための行動や変革を促すための手段として活用することが、組織の成功にとって重要です。

効果的なKPIの設定方法

目標に合わせたKPIの選定

効果的なKPIの設定は、組織の目標達成に不可欠です。組織の長期的なビジョンと短期的な目標の両方を明確にし、それに基づいて具体的な成果を示すKPIを選定することが重要です。たとえば、売上向上を目指す場合、目標を具体的な数字で表すことが重要です。

月間売上高、新規顧客獲得数、顧客一人当たりの平均購入額などのKPIを設定することで、チームは明確な目標に向かって取り組むことができます。

KPIは組織の具体的な目標に沿って設定されるべきです。例えば、新製品の市場導入に伴う売上増加、特定地域での市場シェアの獲得、顧客満足度の向上など、様々な目標が考えられます。

これらの目標に基づいてKPIを設定することで、組織は戦略的なフォーカスを保ち、リソースを効果的に活用することができます。

SMART原則を活用したKPI設定

KPIを設定する際には、SMART原則を用いることが効果的です。SMART原則とは、「具体的(Specific)」「測定可能(Measurable)」「達成可能(Attainable)」「関連性(Relevant)」「時間的に限定された(Time-bound)」の頭文字をとったもので、目標設定において非常に有効なフレームワークです。

具体的には、目標が曖昧でなく、具体的であることが重要です。測定可能であることにより、進捗を定量的に追跡することができます。達成可能な目標を設定することで、チームはモチベーションを保ち、目標に向かって努力することができます。

また、目標は組織の全体的な戦略や目標と関連している必要があります。最後に、時間的に限定された目標を設定することで、目標達成の期限を明確にし、焦点を絞った取り組みを促進することができます。

例えば、ある製造業での目標が「年間で10%の売上増加を達成する」という場合、この目標はSMART原則に従っています。具体的に「10%の増加」という数字が示され、売上という明確な測定基準があります。さらに、前年度のデータと業界の動向を分析することで、この目標が達成可能であると判断されます。

また、この目標は組織全体の成長に直結しており、一年という明確な期限が設定されています。効果的なKPI設定には、これらの原則を組み合わせ、組織の特定のニーズと目標に合わせてカスタマイズすることが求められます。KPIは単に数字を追うだけでなく、組織が目指すべき方向性を示し、目標達成への道筋を提供するための重要なツールです。

KPIを用いた業務改善の進め方

データに基づく意思決定

KPIを効果的に活用することで、組織はデータに基づく意思決定を行うことができます。これは、主観や偶発的な要因に左右されることなく、客観的かつ戦略的なアプローチで業務改善を進めるための基盤を提供します。

KPIを用いることで、組織は重要な業務領域におけるパフォーマンスを正確に把握し、問題点や改善の機会を明確に特定することができます。

例えば、顧客満足度が低下していることを示すKPIがある場合、組織は顧客サービスの質を改善するための具体的な施策を講じることができます。

また、生産効率の低下を示すKPIがあれば、プロセスの最適化や技術的な改善に焦点を当てることが可能です。KPIに基づく意思決定は、リソースの効率的な配分、リスクの低減、そして最終的には組織の全体的な業績向上に寄与します。

KPIの定期的な見直しと調整

市場の動向、競争環境、技術の進展、組織内部の変化など、多くの要因が組織の業務に影響を及ぼします。これらの変化に対応するためには、KPIの定期的な見直しと必要に応じた調整が不可欠です。定期的なKPIのレビューは、組織が現在の目標に対してどの程度進捗しているかを評価する機会を提供し、必要な戦略的調整を行うための洞察を提供します。

KPIの見直しは、例えば四半期ごとや年次ごとに行われることが一般的です。このプロセスには、関連する全てのステークホルダーを巻き込むことが重要です。彼らのフィードバックと洞察によって、KPIが現在のビジネス環境や市場の要求に適しているかどうかを評価し、必要に応じて新たな目標や指標を設定します。

例えば、新しい市場機会や技術の進展によって、以前に設定したKPIがもはや適切でなくなった場合、組織は新しい目標に沿ったKPIに更新する必要があります。また、組織内部での変化、例えば新製品の導入、組織構造の変更、あるいは業務プロセスの改善などによっても、KPIの見直しが必要になることがあります。

KPIの見直しと調整は、組織が常に最適なパフォーマンスを維持し、変化するビジネス環境に柔軟に対応できるようにするための重要なプロセスです。このプロセスを通じて、組織は目標に対するコミットメントを新たにし、チームのエネルギーを再燃させることができます。KPIの効果的な管理と適時の見直しは、組織が競争優位を保ち、持続的な成長を遂げるための鍵となります。

KPI設定の際のよくある落とし穴

不適切なKPIの選定

効果的なKPIの設定は組織の成功に不可欠ですが、不適切なKPIを選定することはリソースの浪費やチームの方向性の喪失を招く可能性があります。KPIは、組織の戦略的な目標と直接的に関連するものでなければなりません。

たとえば、売上増加を目指しているのに、従業員の勤務時間の長さをKPIとして設定するのは、目標とKPIの間に明確な関連がないため、効果的ではありません。

KPIを設定する際には、それが組織の具体的な目標にどのように貢献するかを考慮することが重要です。

たとえば、新しい市場への進出を目指している場合、その市場での売上や市場シェアが適切なKPIとなります。また、顧客サービスの向上を目指す場合は、顧客満足度や応答時間の短縮が適切なKPIとなるでしょう。

KPI達成への過度なプレッシャー

KPIの達成は重要ですが、それが唯一の目標となってしまうと、チームの創造性やモチベーションの低下につながることがあります。

KPIはあくまでも目標達成のためのガイドラインであり、それ自体が目標ではありません。KPIに対する過度なプレッシャーは、従業員が短期的な成果に集中し、長期的な視点を失う原因となり得ます。

KPIは組織の長期的な目標と連動している必要があり、チームにはそれを達成するための十分な時間とリソースが提供されるべきです。また、KPIの達成を奨励する際には、ポジティブなフィードバックと達成感を重視することが大切です。

チームがKPIを達成する過程で学んだことや、達成に至るまでの創造的なアプローチも評価することで、従業員はよりモチベーションを持って目標に取り組むことができます。

KPIの設定と管理には慎重さが求められます。組織の目標に貢献する適切なKPIを選定し、それを達成する過程でチームの創造性やモチベーションを維持することが、組織の成功につながる鍵です。KPIはあくまで目標達成をサポートするツールであり、組織の戦略的な目標達成をサポートするために効果的に活用する必要があります。

事例紹介:成功したKPI設定事例

中小企業における事例

ある中小企業では、顧客満足度の向上を目標としました。この目標を達成するために、同社は顧客からのフィードバック数と満足度スコアをKPIとして設定しました。このKPIを通じて、企業は顧客サービスの質を定量的に測定し、改善のための具体的な目標を持つことができました。

この企業は、顧客からのフィードバックを積極的に収集し、そのデータを分析してサービス改善に活用しました。具体的な改善策として、顧客対応の速さを上げ、よりパーソナライズされたサービスを提供することに重点を置きました。また、顧客満足度調査を定期的に行い、フィードバックに基づいてサービスを継続的に改善しました。

この取り組みの結果、顧客からのフィードバック数は増加し、満足度スコアも着実に向上しました。顧客の忠誠度が高まり、結果としてリピート率が大幅に増加し、売上にも肯定的な影響を与えました。

この事例は、KPIを効果的に設定し、それに基づいて具体的な改善策を実施することで、目標達成に繋がることを示しています。

大企業における事例

一方、大手小売業の事例では、店舗ごとの売上高と在庫回転率をKPIとして使用しました。これらのKPIは、各店舗のパフォーマンスを測定し、効率的な在庫管理を実現するために設定されました。売上高は収益性を、在庫回転率は在庫管理の効率性を示す指標です。

この小売業は、KPIを用いて各店舗の売上と在庫の状況を継続的に監視し、在庫の過剰や不足を防ぐための戦略を策定しました。在庫回転率の改善のために、需要予測の精度を高め、供給チェーンの最適化に取り組みました。また、売上向上のために、顧客の購買傾向を分析し、店舗ごとの商品の品揃えやプロモーションをカスタマイズしました。

これらの取り組みにより、在庫の効率的な管理が実現し、売れ筋商品の在庫切れが減少しました。また、店舗ごとの売上高が増加し、全体的な業績が向上しました。この事例からは、KPIを用いて具体的な業務プロセスを最適化し、全体的なパフォーマンスの向上を実現することの重要性が伺えます。

これらの事例は、KPIが組織の規模に関わらず、目標達成のための強力なツールであることを示しています。効果的に設定されたKPIは、業務改善、顧客満足度の向上、そして最終的には組織の成長と成功に大きく貢献します。

まとめ

KPIは単なる数字を追うだけでなく、組織全体の方向性を定め、戦略的な意思決定を支援するための重要な指標です。

適切に設定されたKPIは、業務の効率化、顧客満足度の向上、そして最終的には組織の成長と成功に大きく寄与します。

定期的な見直しと調整により、KPIは変化するビジネス環境に柔軟に対応し、組織の継続的な成長を支えます。

皆さんのビジネスにおいても、本記事で紹介したKPIの設定方法と事例を参考に、目標達成に向けた具体的な取り組みを始めてみてはいかがでしょうか。

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早坂遊羽

株式会社koujitsu 取締役 COO


京都大学卒業後、大手SIerにてITコンサルタントとして従事。官公庁や大手民間企業のプロジェクトにおいてメンバーとして関わる中で、よりハンズオンの支援に携わりたいと考えるようになる。その後PRコンサルタント、事業会社広報、人材事業立ち上げを経てkoujitsuへ参画。現職ではマーケティング事業部を統括しながら、プレイヤーとしてクライアントのマーケティング戦略企画・実務運用にも携わっている。

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