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LPOの進め方

2024.08.20更新

デジタルマーケティングにおいて、LPO(ランディングページ最適化)は売上向上の鍵となる重要な施策です。本記事では、LPOの基本概念から具体的な進め方まで詳しく解説します。さらに、toB・toCそれぞれの特性に応じたLPO […]

デジタルマーケティングにおいて、LPO(ランディングページ最適化)は売上向上の鍵となる重要な施策です。本記事では、LPOの基本概念から具体的な進め方まで詳しく解説します。さらに、toB・toCそれぞれの特性に応じたLPOの違いにも触れ、実践的なアプローチ方法を紹介します。これらの知識を活用することで、自社のランディングページを最適化し、コンバージョン率を大幅に向上させる戦略を立てることができるでしょう。

 

LPOとは

LPO(ランディングページ最適化)とは、製品やサービスの紹介から購入までを1つのページにまとめたランディングページ(LP)の内容を、ユーザーに合わせて改善することです。LPOの目的は、サイト訪問者の途中離脱を防ぎ、CV(コンバージョン)まで導くこと。LPOによって最適化を図れば、「商品・サービスを販売したい」「資料請求件数を増やしたい」など、CVRを高めることが可能です。

 

SEOとの違い

SEO(Search Engine Optimization)は検索エンジンからの流入を増やすことを目的としますが、LPOはランディングページでのコンバージョン率向上を目的とします。

SEOはサイト全体の評価を高める施策ですが、LPOは特定のページの最適化に焦点を当てます。

 

LPOがなぜ重要なのか

 

LPOは、SEOやEFO(入力フォーム最適化)よりも重要です。その理由は、LPOが訪問者がリンクをクリックしたときに「最初に表示されるページ」だからです。最初のページが見づらかったり、その時点で興味が薄かったりすると、訪問者はそれ以上進めてくれません。

LPOツールのメリットは、顧客の属性や行動履歴を分析し、それに基づいて顧客ニーズに合ったランディングページを制作できることです。これにより、CVR(コンバージョン率)が向上し、売上増加に繋がりやすくなります。

 

LPOすることでのメリット

  • CVRの向上:訪問者を効果的にコンバージョンに導くことで売上が増加
  • ランディングページの直帰率の減少:訪問者がすぐに離脱せず、より多くのページを閲覧するようになる
  • 顧客満足度の向上:ユーザーが求める情報を迅速に提供することで、満足度が向上
  • 制作コストの抑制:効率的なページ作成でコストを削減
  • 広告費のROASの向上:より効果的な広告運用が可能
  • 運用の効率化:分析データに基づいた迅速な対応が可能
  • ユーザーの理解を深める:ターゲットの行動を分析し、将来の施策に役立てる

 

LPOが効果検証の施策として有効な理由

LPOは、テストを含めた施策のPDCAを高速で実施でき、顧客層向け(リードやCVに近い顧客へのアプローチができる)の施策のため、効果検証が迅速かつ確実に行えます。SEOやSNSよりも短期間で効果を見極めることができるため、迅速な改善が可能です。

 

LPOを行う手順

LPOは以下の手順で進めます。

  1. 目的・KPI・評価基準を決める
    • 例:リード獲得、サブスク商品の初回購入の獲得など
    • KPI:リード数、LINE登録者数、購入完了数など
  2. 検証の仮説と、改善シナリオをたてる
    • 仮説を立てそれに基づいてテストを行い、結果に応じて次のアクションを決定
  3. 運用結果を分析する
    • ヒートマップやGoogle Analyticsのデータを用いて運用結果を分析し、改善点を洗い出す
  4. 問題と改善策をリストアップする
    • 分析結果をもとに、具体的な改善策をリストアップ
  5. 改善の優先順位を決めて、実行する
    • リストアップした改善策の中から優先順位をつけて、実行に移す
  6. 改善策の結果を評価し、PDCAを繰り返す
    • 実行した改善策の結果を評価し、さらに改善を重ねる

 

おもな施策と進め方のポイント

LPOでA/B検証する際、以下の2つの方法があります。

ターゲットと訴求

ターゲットの仮説と、そのターゲットのニーズに対する訴求を出し分けることによる検証

  • テストの例
    • メッセージングや見せ方の検証
    • エリア別の訴求力の検証など

UI/UX

ボタンの色や導線、LPOの表示速度、モバイル対応など、UI/UXに関わる改善を検証

  • テストの例
    • LPOの長さの検証
    • LPO表示速度の改善
    • CTAボタンの検証など

 

LPOで行われる代表的な施策

LPOは、ランディングページ(LP)を最適化し、コンバージョン率(CVR)を向上させるためのマーケティング手法です。LPOのおもな目的は、広告やSEOから集客したユーザーがLPに訪問した際に、問い合わせや購入などの目的の行動(コンバージョン)につなげること。具体的には、以下のような施策を通じてコンバージョン率を高めます。

1. ファーストビューの改善

ファーストビューはユーザーが最初に目にする部分です。調査によれば、75%のユーザーがファーストビューの直下で離脱してしまうため、この部分の最適化が極めて重要です。

  • CTAの位置最適化
    • スクロールなしで見える位置にCTA(Call to Action)を配置
    • 画面サイズやデバイスに応じたレスポンシブデザインを採用
  • キャッチコピーの改善
    • ターゲットユーザーと提供価値を一言で明確に伝えることが重要
    • 例:「中小企業のオーナー様向け 経営効率化ツール」

 

2. CTAの改善

CTAは、ユーザーを次のステップへ導く重要な要素です。適切な改善により、コンバージョン率を大幅に向上させることができます。

  • CTA内容の最適化
    • ユーザーの心理的障壁を下げるために、ハードルの低いCTAへ変更
    • 例:「お問い合わせ」→「資料ダウンロード」
  • CTA周りのUI改善
    • ボタンの色を目立つ色に変更
    • ボタン内のテキストを動詞で開始する(例:「今すぐダウンロード」)
    • マイクロコピーを追加する(例:「無料・登録不要」)

 

3. フォームの改善

フォームは、ユーザーとの直接的なインタラクションポイントであり、適切な設計が重要です。

  • 入力項目の最適化
    • 必要最小限の項目に絞ることが重要。1項目増えるごとに完了率が8%低下するため、必須項目と任意項目を明確に区別
  • ユーザビリティの向上
    • 入力例の表示やリアルタイムでのエラー表示、プログレスバーの設置(残りの入力項目数の可視化)などが有効
  • フォームデザインの改善
    • シンプルで見やすいレイアウト、モバイルフレンドリーなデザイン(タップしやすいサイズのボタンなど)を心がける

 

次に取り組むべき改善ポイント

LPの一般的な構成は「結果」「実証」「信頼」「安心」の4要素で構成されます。これらの要素を効果的に配置することで、ユーザーの購買意欲を高めることができます。

1. LP構成・コンテンツの改善

  • 結果:商品やサービスを利用した際の具体的なメリットを提示
    • 例:利用者の数や改善された具体的な数値
  • 実証:実際の使用事例や統計データを用いて効果を証明
    • 例:成功事例や顧客の声
  • 信頼:企業の実績や専門家の推薦など、信頼性を高める情報を提供
    • 例:受賞歴や専門家のレビュー
  • 安心:保証や返金制度など、ユーザーの不安を取り除く情報を提示
    • 例:返金保証やサポート体制

 

2. LPの長さの検証

LPは、ターゲットや商品・サービスの特性によって最適な長さが異なります。

  • 短いLP:情報が簡潔で、ユーザーの意思決定が早い場合に効果的
    • 例:シンプルな商品やサービス
  • 長いLP:詳細な説明が必要な商品やサービスの場合に有効
    • 例:高価格の商品や複雑なサービス

A/Bテストを実施し、最適な長さを見つけることが重要です。

 

3. 訴求別のだし分け検証

ターゲットやニーズの仮説が複数ある場合、ファーストビジュアルで訴求をだし分けし、A/Bテストを行います。

  • 年齢層別の訴求
  • 性別による訴求の違い
  • 利用目的別の訴求

これにより、各セグメントに最適化されたLPを提供し、CVRの向上を図ることができます。

 

4. 速度改善・モバイル対応

LPの表示速度は、ユーザー体験とCVRに大きく影響します。Google PageSpeed Insightsなどのツールを使用して、現在のLPのパフォーマンスを測定し、必要に応じて改善を行います。

  • 画像の最適化
  • JavaScriptやCSSの圧縮
  • キャッシュの活用
  • モバイルレスポンシブデザインの採用

 

5. FV内フォーム・追従フォーム

フォームの配置は、CVRに大きな影響を与えます。

  • ファーストビジュアル(FV)内フォーム:ページを開いた瞬間にフォームが見えるため、即時のアクションを促す
  • 追従フォーム:ユーザーがスクロールしてもつねにフォームが表示され、いつでもアクションを取れるようにする

 

toB LPOとtoC LPOの違い

基本的なLPOの考え方は同じですが、toB(Business-to-Business)とtoC(Business-to-Consumer)には異なる特性があり、それに応じた最適化が求められます。以下に、おもな違いを詳しく説明します。

コンバージョンポイント

toC LPO

商品購入、会員登録、資料ダウンロード、問い合わせなど、多様なコンバージョンポイントが存在します。

toB LPO

おもに資料請求や問い合わせが中心となります。シンプルなコンバージョンポイントが特徴です。

 

UI改善の中心となる端末

toC LPO

  • スマートフォン(SP)が中心となります。モバイルファーストの設計が重要です。
  • ユーザーが移動中や短時間での操作を考慮し、シンプルで直感的なUIが求められます。

toB LPO

  • パソコン(PC)が中心となりますが、スマートフォンの利用も増加しているため、両方に対応する必要があります。
  • PCでの詳細な情報提供を重視しつつ、SPでも快適に閲覧できるようなデザインが必要です。

 

まとめ

LPOは、コンバージョン率向上を目的とした重要なマーケティング手法です。SEOとは異なり、特定のページに焦点を当て、ユーザーニーズに合わせた改善を行います。

LPOのおもな手順は、目的設定、仮説立案、結果分析、改善策実行、PDCAサイクルの繰り返しです。具体的な施策としては、ファーストビューの改善、CTAの最適化、フォームの改善などがあります。LP構成の4要素(結果、実証、信頼、安心)を効果的に配置することが重要です。

toB・toCそれぞれの特性に応じた最適化も必要です。A/Bテストを活用し、継続的な改善を行うことで、効果的なLPOを作成できます。

早坂遊羽

株式会社koujitsu 取締役 COO


京都大学卒業後、大手SIerにてITコンサルタントとして従事。官公庁や大手民間企業のプロジェクトにおいてメンバーとして関わる中で、よりハンズオンの支援に携わりたいと考えるようになる。その後PRコンサルタント、事業会社広報、人材事業立ち上げを経てkoujitsuへ参画。現職ではマーケティング事業部を統括しながら、プレイヤーとしてクライアントのマーケティング戦略企画・実務運用にも携わっている。

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