装飾

Columnコラム

コンテンツマーケティング会社の選び方|種類・依頼範囲・費用の考え方を解説

コンテンツマーケティング 会社

「コンテンツマーケティングを外部の会社に頼みたいが、どこに相談すればよいか分からない」という声はよく聞かれます。比較サイトを見ると候補はたくさん出てきますが、記事制作が得意な会社もあれば、戦略づくりが中心の会社もあり、同じ「コンテンツマーケティング会社」でも中身はかなり違います。

会社選びで迷う原因の多くは、候補の数ではなく自社が何を任せたいのかが決まっていないことにあります。任せたい範囲と目的がはっきりすれば、比べるべき会社の種類も、見積もりの見方も自然に決まってきます。

この記事では、コンテンツマーケティング会社の種類と得意領域、依頼できる業務範囲と任せ方、費用の考え方、選び方の判断軸、依頼の流れ、失敗しないためのポイントを、発注する側の目線で整理します。特定の会社を並べて比べるのではなく、自社に合う1社を選ぶための考え方をまとめました。

確認したい
ポイント
結論 詳細
どんな種類の会社がある? 戦略型・SEO型・制作型・総合型に大別 得意な工程が会社ごとに違うため、自社が任せたい工程に強い種類から候補を絞ると比較しやすくなります。
費用はどう考える? 金額より「含まれる工数」で比べる 費用の中身は主に人の工数です。依頼範囲、本数、取材の有無、改善提案の有無をそろえて見積もりを比べます。
会社はどう選ぶ? 目的と依頼範囲が合う会社を選ぶ 実績の中身、戦略から改善までの対応、体制、レポートの質、契約終了後の資産の扱いを確認して選びます。

コンテンツマーケティング会社とは

コンテンツマーケティング会社とは

コンテンツマーケティング会社とは、記事や資料、事例、動画などのコンテンツを使って、企業の集客や見込み顧客の獲得、購買の後押しを支援する会社のことです。支援の範囲は、戦略の設計から企画、制作、公開後の分析と改善まで、会社によって幅があります。

コンテンツマーケティングそのものは、顧客の役に立つ情報を継続して届け、信頼を積み上げていく取り組みです。そのため外部の会社に求められるのは、単に文章を納品することではなく、事業の成果につながるコンテンツを、継続して出し続けられる仕組みを一緒につくることだといえます。

制作会社やSEO会社との違い

コンテンツマーケティング会社と似た立ち位置の会社に、Web制作会社、記事制作会社、SEO会社、広告代理店があります。いずれもコンテンツに関わる仕事をしていますが、出発点となる目的が少しずつ違います。

Web制作会社はサイトの構築、記事制作会社は原稿の品質と納品、SEO会社は検索順位、広告代理店は広告の配信成果を主に扱います。コンテンツマーケティング会社は、これらを「誰に、何を、どの順番で届けるか」という設計でつなぎ、問い合わせや受注までを見据える点に特徴があります。実際には各社の対応範囲が重なり合っているため、社名や肩書きよりも、どの工程まで責任を持ってくれるかで見るのが現実的です。

外部の会社に頼む企業が増えている理由

コンテンツマーケティングは、一度記事を出せば終わりではありません。企画、取材、執筆、編集、公開、効果測定、リライトを続ける必要があり、社内の担当者だけで回し続けるのは負担が大きくなりがちです。

担当者が広報や営業と兼務しているケースでは、日々の業務に追われて更新が止まることも珍しくありません。継続できる体制を外部の力で補うことが、会社に依頼する大きな理由になっています。外注そのもののメリットやデメリットは、コンテンツマーケティングの外注について費用や契約の注意点まで解説した記事で詳しく紹介しています。

コンテンツマーケティング会社の種類と得意領域

コンテンツマーケティング会社の種類と得意領域

コンテンツマーケティング会社は、得意とする工程によっていくつかの種類に分けられます。ここでは代表的な4つの種類と、それぞれに向いている企業を整理します。

自社に合う会社を探すときは、最初から1社ずつ比べるよりも、まず「どの種類の会社が合いそうか」を決めてから候補を絞るほうが効率的です。種類が違う会社同士の見積もりは、前提がそろわないため比べにくいからです。

戦略設計型

戦略設計型は、市場や競合の分析、ターゲットとペルソナの設定、カスタマージャーニーの整理、KPIの設計など、上流の工程を得意とする会社です。コンサルティングに近い形で、何を作るべきかを一緒に決めていきます。

「何から始めればよいか分からない」「過去に記事を出したが成果が見えなかった」という企業に向いています。一方で、制作は社内や別の会社が担う前提になっていることもあるため、実行まで任せたい場合は、どこまで手を動かしてくれるかを確認しておきます。

SEO・記事制作型

SEO・記事制作型は、キーワードの調査、検索意図の分析、記事の構成づくり、執筆、リライトを中心に支援する会社です。検索エンジンからの流入を増やしたい企業にとって、もっとも身近な依頼先といえます。

記事の本数をそろえやすく、運用の型が整っている会社が多いのが特徴です。ただし、検索流入が増えても問い合わせにつながらないということも起こりやすいため、記事からどのように資料請求や相談に導くかまで設計してくれるかを見ておくと安心です。SEOの考え方は、競合と差をつけるためのSEO戦略を解説した記事も参考にしてください。

コンテンツ制作特化型

コンテンツ制作特化型は、ホワイトペーパー、導入事例、インタビュー記事、メールマガジン、動画など、特定の形式の制作を得意とする会社です。取材力やデザイン力、編集力に強みを持つことが多くあります。

すでに戦略や導線は社内で決まっていて、「この資料を良い品質で作りたい」という場面に向いています。形式ごとに専門の会社を使い分けることもできますが、窓口が増えるぶん社内の管理負担も増える点は考えておきたいところです。ホワイトペーパーを外部に頼む場合の流れは、ホワイトペーパーの外注方法と制作会社の選び方を解説した記事でまとめています。

総合支援型

総合支援型は、戦略設計から制作、公開後の分析と改善までを一貫して担う会社です。SEO記事に加えて、ホワイトペーパーやメールマガジン、SNS、広告などを組み合わせて提案できる会社もあります。

窓口が1つにまとまり、施策同士のつながりを意識した設計がしやすいのが利点です。その反面、依頼範囲が広いぶん費用は大きくなりやすいため、最初から全部を任せるのか、段階的に広げるのかを社内で話し合っておくと判断しやすくなります。

依頼できる業務範囲と任せ方の決め方

依頼できる業務範囲と任せ方の決め方

コンテンツマーケティングの業務は、大きく「戦略・設計」「企画」「制作」「公開・配信」「分析・改善」の5つの工程に分けられます。会社選びの前に、この5つのうちどれを外部に任せ、どれを社内に残すかを決めておくことが大切です。

工程ごとに必要なスキルや工数は違います。社内に残す工程と任せる工程の線引きが、そのまま会社の種類と費用を決めると考えると整理しやすくなります。

工程ごとに依頼できること

戦略・設計の工程では、目的とKPIの設定、ターゲットとペルソナの整理、競合調査、キーワード設計、コンテンツの全体計画などを依頼できます。ここが曖昧なまま制作に進むと、記事は増えても成果につながりにくくなります。

企画と制作の工程では、テーマの選定、構成案の作成、取材、執筆、編集、校正、図版やデザインの制作を任せられます。公開・配信の工程ではCMSへの入稿やメール配信、SNSでの告知、分析・改善の工程ではアクセス解析、順位の確認、リライトの提案、レポートの作成などが代表的な業務です。

3つの任せ方

任せ方は、大きく「丸ごと型」「伴走型」「スポット型」の3つに分けて考えると分かりやすくなります。丸ごと型は、戦略から改善までを一括で任せる形です。社内に担当者がほとんどいない場合や、早く体制を立ち上げたい場合に向いています。

伴走型は、戦略や重要な判断は会社と一緒に行い、制作の一部を社内で担う形です。社内にノウハウを残しながら、外部の知見も取り入れたい企業に合っています。スポット型は、特定の記事や資料だけを単発で依頼する形で、戦略や運用の仕組みが社内にすでにある場合に向いています。

社内に残しておきたい役割

どの任せ方を選んでも、社内に残しておきたい役割があります。それは、事業の方向性を決めること、自社の強みや顧客の声を提供すること、そして公開前に内容の正しさを確認することです。

外部の会社は、業界やマーケティングの知見は持っていても、自社の商品や顧客について社員ほど深くは知りません。一次情報を出せるのは自社だけなので、営業やカスタマーサポートの声を集めて渡す役割は、社内に置いておくと成果が出やすくなります。

公開前の確認も、社内でしかできない大切な役割です。商品の仕様や価格、導入の条件、業界特有の表現のルールなどは、外部の会社だけでは正確に判断しきれないことがあります。誰がどの観点で原稿を確認するのかを決め、確認にかかる日数もスケジュールに組み込んでおくと、公開の遅れや誤った情報の掲載を防げます。

費用の考え方と見積もりの比べ方

費用の考え方と見積もりの比べ方

コンテンツマーケティング会社に支払う費用は、依頼する範囲や本数、記事の専門性、取材の有無などで大きく変わります。比較サイトにはさまざまな相場が載っていますが、前提となる依頼範囲が会社ごとに違うため、金額だけを並べてもあまり参考になりません。

この記事では具体的な金額の目安は示さず、見積もりを正しく比べるための考え方を整理します。実際の金額は、依頼範囲をそろえたうえで複数の会社に見積もりを取って確認するのが確実です。

費用を左右する要素

費用の中身の多くは、ディレクター、編集者、ライター、デザイナー、アナリストといった人の工数です。そのため、どの工程をどれだけの手間をかけて行うかで金額が決まります。

代表的な変動要素は、戦略設計を含むかどうか、月に何本制作するか、1本あたりの分量と専門性、取材や撮影の有無、図版やデザインの量、公開後の分析と改善提案の頻度などです。同じ「記事1本」でも、取材の有無や専門家の監修の有無で必要な工数は大きく変わるため、見積もりの単価だけで品質を判断しないようにします。

主な料金体系

料金体系は、毎月決まった金額を支払う月額固定型、立ち上げや特定の制作物ごとに支払うプロジェクト型、記事や資料1本ごとに支払う単価型に分けられることが多いです。会社によっては、初期の戦略設計を別料金にしている場合もあります。

月額固定型は継続した運用に向き、プロジェクト型は立ち上げや単発の大型案件、単価型は本数を調整しながら進めたい場合に向いています。自社の進め方と料金体系が合っているかを見ることで、途中で追加費用が膨らむリスクを抑えられます。

見積もりを比べるときのコツ

見積もりを比べるときは、まず依頼したい範囲と本数、期間を書き出し、同じ条件で複数の会社に依頼します。条件がそろっていないと、安く見える会社が実は分析や改善提案を含んでいなかった、ということが起こりがちです。

あわせて、見積もりに含まれる作業と含まれない作業を一覧で確認します。修正の回数、入稿作業、画像の用意、レポートの頻度、定例会議の有無などは会社によって扱いが分かれる部分です。費用は「いくらか」より「何が含まれていて、どんな成果を目指すのか」で判断すると、投資として妥当かどうかを考えやすくなります。

ほかの会社と比べて極端に安い見積もりが出てきた場合は、どの工程が省かれているのかを確認しておきます。企画や校正、効果測定を発注側で行う前提になっていることもあり、その場合は社内の工数が増える点も含めて比べる必要があります。

自社に合うコンテンツマーケティング会社の選び方

自社に合うコンテンツマーケティング会社の選び方

会社の種類と依頼範囲、費用の考え方が整理できたら、いよいよ候補の会社を比べます。ここでは、提案や面談の場で確認しておきたい判断軸を6つに分けて紹介します。

大切なのは、知名度や料金の安さだけで決めないことです。自社の目的と体制に合っているかどうかを、具体的な質問を通じて確かめていきます。

目的に合った提案が出てくるか

最初に見るべきなのは、自社の目的に合わせた提案が出てくるかどうかです。認知を広げたいのか、問い合わせを増やしたいのか、商談の質を上げたいのかによって、作るべきコンテンツは変わります。

ヒアリングの段階で事業の目標や顧客像について質問が多い会社は、目的から逆算して考えようとしている会社だといえます。逆に、ヒアリングが浅いまま記事の本数や単価の話だけが進む場合は、作業の受注が中心になっている可能性があるため注意が必要です。

実績は数より中身を見る

実績を確認するときは、取引社数や記事本数の多さよりも、自社と近い業界や商材での支援経験があるかを見ます。BtoBとBtoCでは、顧客の検討期間も重視される情報も違うためです。

あわせて、その実績で何をどこまで担当したのかも確認しておきます。記事の制作だけを担当したのか、戦略から改善まで関わったのかで、同じ実績でも意味合いが変わるからです。法人向けの商材であれば、BtoBマーケティング支援会社の選び方を解説した記事もあわせて読むと、比較の観点が広がります。

戦略から改善まで一貫して考えてくれるか

コンテンツマーケティングは、作って終わりではなく、公開後の数字を見て直していくことで成果が積み上がります。そのため、公開後の分析と改善までを視野に入れた提案かどうかは重要な判断軸です。

提案書に、KPIの設定、効果測定の方法、リライトの基準、改善の進め方が書かれているかを確認します。「どの数字をいつ、誰が見て、どう判断するか」まで説明できる会社であれば、運用が始まってからも話がぶれにくくなります。指標の考え方は、KPIマネジメントの手順やポイントを解説した記事が参考になります。

体制と担当者との相性

実際の運用では、窓口となる担当者の力量やレスポンスの速さが、成果と進めやすさの両方に影響します。営業担当と運用担当が別の会社では、契約後に担当が変わることもあるため、誰が実務を担うのかを確認しておきます。

ディレクター、編集者、ライター、デザイナーがどのように役割分担しているか、ライターが社内か外部かも聞いておきたい点です。品質チェックを誰が、何回行うのかが明確な会社は、運用が長くなっても品質が安定しやすくなります。

担当者との相性は、提案の場だけでは見えにくい部分です。質問への回答の速さや、こちらの意図を汲んだ言い換えができているかなど、やりとりの小さな部分にも目を向けておくと、契約後のギャップを減らせます。

レポートの質と改善提案の頻度

定期的なレポートは、外部に任せた業務の状況を把握するための大切な手段です。ただし、数字を並べただけのレポートでは、次に何をすべきかが分かりません。

確認したいのは、レポートに「何が起きたか」だけでなく「なぜ起きたか」「次に何をするか」が書かれているかです。問い合わせや商談につながったかまで追いかけられるかも、成果を正しく評価するうえで欠かせない観点です。どの段階の見込み顧客を成果とみなすかは、リードの定義の仕方を解説した記事で整理しています。

契約終了後の資産の扱い

見落としやすいのが、契約が終わったあとにコンテンツやデータがどうなるかという点です。記事の著作権や利用の範囲、キーワードの調査データ、分析の設定などが、契約終了後も自社に残るかを確認しておきます。

作ったコンテンツは会社の資産として残るべきものです。将来、社内で運用を引き継いだり、別の会社に切り替えたりする可能性も考えて、引き継ぎ資料の扱いまで契約前に話し合っておくと安心です。

コンテンツマーケティング会社に依頼するまでの流れ

コンテンツマーケティング会社に依頼するまでの流れ

会社に依頼するまでの流れは、大きく「社内の準備」「候補の選定」「提案と見積もりの比較」「契約」「運用開始」の5つの段階に分けられます。準備の段階を丁寧に進めるほど、その後の比較や運用がスムーズになります。

ここでは、それぞれの段階で何をしておくとよいかを順に整理します。最初の社内準備に時間をかけることが、会社選びの失敗を減らす近道です。

社内で目的と現状を整理する

最初に、コンテンツマーケティングで何を達成したいのかを社内で整理します。年間の目標から逆算して、四半期や月ごとにどの数字を追うのかまで落とし込んでおくと、会社との会話が具体的になります。

あわせて、現在のサイトのアクセス状況、問い合わせの件数と経路、過去に作ったコンテンツ、社内で使える人員と時間を把握しておきます。ターゲットとなる顧客像が固まっていない場合は、BtoBマーケティングにおけるペルソナ設計の方法を解説した記事を参考に、誰に向けて発信するのかを先に言葉にしておくと、提案の精度が上がります。

候補を絞り込み、提案を受ける

次に、前の章で整理した会社の種類をもとに、候補を3社程度に絞ります。候補が多すぎると比較に時間がかかり、少なすぎると相場観や提案の幅がつかめません。

各社には、同じ内容の依頼書を渡して提案を受けるのがおすすめです。依頼書には、目的、ターゲット、任せたい範囲、期間、予算の上限、社内の体制を書いておきます。条件をそろえて提案を受けることで、会社ごとの考え方の違いが見えやすくなります。

提案と見積もりを比べて契約する

提案を受けたら、内容と見積もりを並べて比べます。比べるときは、目的の理解度、提案の具体性、依頼範囲と費用の対応関係、体制、レポートの内容、契約条件を同じ観点で確認します。

契約の段階では、契約期間、途中解約の条件、成果物の権利、秘密保持、修正の範囲を確認します。最初は3か月から半年程度の区切りで成果を振り返る場を設けておくと、方向修正のタイミングを持ちやすくなります。

運用を始め、定例で振り返る

契約後はキックオフの打ち合わせで、目的やKPI、役割分担、スケジュール、連絡の方法をあらためて共有します。ここで認識がずれていると、運用が始まってから手戻りが増えてしまいます。

運用が始まったら、定例の会議で数字と進捗を確認し、計画、実行、確認、改善の流れを回していきます。定期的に振り返る仕組みを先に決めておくことで、担当者が変わっても運用が続きやすくなります。

会社選びで失敗しないためのポイント

会社選びで失敗しないためのポイント

コンテンツマーケティング会社への依頼がうまくいかないケースには、いくつかの共通点があります。会社の力量だけでなく、発注する側の関わり方が原因になっていることも少なくありません。

ここでは、契約前と運用中に気をつけたいポイントを5つにまとめます。事前に知っておくだけで避けられる失敗が多いので、依頼前に一度目を通しておくと安心です。

丸投げにしない

外部の会社に依頼すると、すべてを任せてしまいたくなるかもしれません。しかし、自社の商品の強みや顧客の悩みを一番知っているのは社内の人間です。

社内からの情報提供がないまま進むと、どこかで見たような一般論の記事が増えていきます。定例への参加や原稿の確認など、社内の関わりを最低限決めておくことが、独自性のあるコンテンツにつながります。

社内の誰が窓口になり、誰が最終的な判断をするのかも決めておきます。確認の担当者が複数いて意見がそろわないと、修正が何度も往復し、公開のスケジュールが遅れる原因になります。

短期間で成果を判断しない

コンテンツマーケティングは、検索エンジンからの評価や顧客との信頼関係が少しずつ積み上がっていく取り組みです。公開してすぐに問い合わせが増えるとは限らず、成果が見えるまでに時間がかかるのが一般的です。

短期間で判断して会社を次々に替えると、そのたびに立ち上げの工数がかかり、成果はさらに遠のきます。中長期の目標と、途中で確認する中間指標を分けて設定しておくと、焦らずに判断できます。

本数だけを目標にしない

記事の本数は分かりやすい指標ですが、本数を増やすこと自体が目的になってしまうと、品質が下がったり、検索意図に合わない記事が増えたりします。

目標は、本数に加えて、検索流入、資料請求や問い合わせの数、商談への貢献など、事業の成果に近い指標で置くようにします。「何本作ったか」より「何が起きたか」を見る姿勢が、会社との健全な関係づくりにもつながります。

表示のルールと責任の所在を確認する

コンテンツの中で自社の商品を紹介する場合や、インフルエンサーなどの第三者に発信を依頼する場合は、広告であることが分かる表示にも気を配る必要があります。消費者庁の「令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。」では、規制されるのは一般消費者が広告であることを分からない広告であり、規制の対象は商品・サービスを供給する事業者(広告主)だと説明されています。

つまり、制作を外部の会社に任せていても、表示に対する責任は発注する側の企業にあるということです。景品表示法や薬機法など、業界ごとに関わる法律のチェックを誰がどの段階で行うのかを、契約前に確認しておきます。

社内にノウハウを残す

外部に任せきりにすると、契約が終わったときに社内に何も残らないという事態になりがちです。将来の内製化を考えている場合は、最初からその前提で会社を選ぶことが大切です。

キーワードの選び方や構成の考え方、効果測定の方法などを共有してくれる会社であれば、運用を通じて社内の担当者も育っていきます。レポートや打ち合わせの資料を社内に蓄積していくだけでも、引き継ぎの負担は大きく減ります。自社でメディアを育てていく考え方は、BtoBマーケティングにおけるオウンドメディアの運用方法を解説した記事も参考にしてください。

まとめ

コンテンツマーケティング会社は、戦略設計型、SEO・記事制作型、コンテンツ制作特化型、総合支援型など、得意とする工程によって中身が大きく異なります。会社選びで迷ったときは、候補を比べる前に、自社の目的と、どの工程を任せてどの工程を社内に残すのかを整理するところから始めると判断しやすくなります。

費用は金額の大小ではなく、見積もりに含まれる工数と目指す成果で比べるのが基本です。選ぶ際は、目的に合った提案が出てくるか、実績の中身、戦略から改善までの一貫性、体制、レポートの質、契約終了後の資産の扱いを確認します。

依頼したあとも、丸投げにせず、定例で数字を振り返りながら改善を続けることが成果への近道です。自社に合う会社と二人三脚で、無理なく続けられる体制をつくっていきましょう。