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リードナーチャリングの手法9選|検討段階別の使い分けと進め方・成果の測り方

リードナーチャリングの手法9選|検討段階別の使い分けと進め方・成果の測り方

展示会や資料請求で名刺やメールアドレスは集まったのに、商談にはなかなかつながらない。そんなときに検討したいのがリードナーチャリングです。見込み客との接点を保ちながら、相手の関心に合った情報を届け、検討が進んだタイミングで営業につなぐ取り組みを指します。

ただ、手法を調べるとメール、ウェビナー、ホワイトペーパー、インサイドセールスなど選択肢が多く、どれから手を付ければよいか迷いやすいところです。この記事では、主な手法9つの特徴と、検討段階ごとの使い分け、少人数でも始めやすい進め方、成果の測り方を順に整理します。手法は「どれが優れているか」より「どの段階の相手に何を届けるか」で選ぶと、無理なく続く形にしやすくなります。

獲得したリードをどう育てればよいか迷っている方は、koujitsuにご相談ください。今あるリストと体制をもとに、無理なく続けられるナーチャリングの形を一緒に考えます。
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リードナーチャリングの主な手法は? メール・コンテンツ・接触系の9つ メルマガ、セグメントメール、ステップメール、記事、資料、ウェビナー、インサイドセールス、広告、SNSなどを組み合わせる。
検討段階ごとの手法の使い分けは? 相手の検討段階に合わせて選ぶ 関心が薄い層には記事やメルマガ、比較中の層には資料やウェビナー、検討が進んだ層には個別の連絡が合う。
リードナーチャリングの進め方は? 基準を決めて1本の流れから始める リードを集約し、営業に渡す基準を決め、対象を絞ったシナリオを1本作って数値を見ながら広げていく。

リードナーチャリングとは?手法を選ぶ前に押さえたい役割

リードナーチャリングは、獲得した見込み客(リード)に継続して情報を届け、購入や導入への関心を高めていく取り組みです。日本語では「見込み客の育成」と訳されることが多く、BtoBの商材のように検討に時間がかかる場面でよく使われます。

手法を選ぶ前に、ナーチャリングがマーケティング全体のどこを担うのかを確認しておくと、施策の目的がぶれにくくなります。ここでは前後の工程との関係と、なぜ育成が必要になるのかを整理します。

リード獲得と選別のあいだをつなぐ工程

BtoBマーケティングでは、見込み客を集める「リードジェネレーション」、関心を高める「リードナーチャリング」、商談に進める相手を見極める「リードクオリフィケーション」の3つの工程で考えるのが一般的です。ナーチャリングは、集めたリードを営業に渡せる状態まで育てる中間の工程にあたります。

3つの工程を一つの流れとして設計する考え方は「デマンドジェネレーション」と呼ばれます。全体像や各工程のKPIは、デマンドジェネレーションの進め方とKPIの記事で詳しく紹介しています。

すぐに商談にならないリードを取りこぼさないため

問い合わせ以外の経路で集めたリードの多くは、その時点ではまだ情報収集の途中です。資料をダウンロードした人や展示会で名刺を交換した人に、すぐに営業電話をかけても「今は検討していない」と言われることは珍しくありません。今は買わない人を放置すると、検討が始まったときに他社へ相談されるおそれがあります。

検討期間が長い商材ほど、担当者が情報を集め、社内で比較し、上長の承認を得るまでに時間がかかります。その間に役立つ情報を届け続けることで、相手が本格的に検討を始めたときに思い出してもらえる存在になれます。営業の目線では、確度の高い相手から順に対応できるため、限られた人数でも動きやすくなります。

リードナーチャリングの主な手法9つ

リードナーチャリングの手法は、メールで届けるもの、コンテンツで関心を高めるもの、人や広告で直接接点をつくるものの3つに分けると整理しやすくなります。ここでは代表的な9つの手法について、向いている場面と注意点を紹介します。

どれか一つだけで完結させるより、メールで記事やウェビナーを案内し、反応した人にインサイドセールスが連絡するといったように、組み合わせて使うのが基本です。まずは自社に今ある資産(リスト、記事、資料、営業の人手)で始められるものから選びましょう。

メールマガジン(一斉配信)

メールマガジンは、保有しているリスト全体に定期的に同じ内容を届ける手法です。新着記事、事例、イベントの案内などをまとめて送ることで、まだ関心が薄い相手とも接点を切らさずにいられるのが強みです。配信の仕組みさえあれば、比較的少ない手間で始められます。

一方で、全員に同じ内容を送るため、読み手にとって関係の薄い話題が続くと開かれなくなったり、配信停止が増えたりします。頻度を上げることより、毎回「読んでよかった」と思える内容を一つは入れることを意識しましょう。企画や原稿づくりに手が回らない場合は、メルマガ制作代行サービスのような外部の支援を使う方法もあります。

セグメントメール

セグメントメールは、業種、企業規模、役職、興味のあるテーマ、過去の行動などでリストを分け、グループごとに内容を変えて送る手法です。相手の状況に近い話題を届けられるため、一斉配信より反応を得やすくなります。

たとえば、料金ページを見た人には導入事例を、基礎的な記事を読んだ人には課題の整理に役立つ資料を案内する、といった使い分けができます。ただし、グループを細かく分けすぎると、用意するメールの数が増えて運用が続かなくなります。最初は2〜3グループ程度から始めるのが現実的です。

ステップメール(シナリオメール)

ステップメールは、資料請求やセミナー参加などの行動をきっかけに、あらかじめ決めた順番と間隔でメールを自動配信する手法です。相手の関心が高いタイミングを逃さず、段階的に理解を深めてもらえるのが特徴で、MAツールの代表的な使い方でもあります。

たとえば資料をダウンロードした人に、当日はお礼と資料の要点、数日後に関連する事例、その後に相談会の案内を送る、といった流れが考えられます。途中で問い合わせや返信があった人には配信を止める条件も決めておきましょう。営業と話している最中に自動メールが届くと、相手に不信感を与えかねません。

オウンドメディア・お役立ち記事

自社サイトのコラムやブログで、見込み客の課題解決に役立つ記事を発信する手法です。記事そのものは検索からの新規流入にもつながりますが、ナーチャリングの場面ではメールやSNSで記事を案内し、何度も自社サイトに来てもらうきっかけとして使います。

どの記事を読んだかは、相手の関心を知る手がかりになります。導入手順や費用の記事を読んでいる人は、検討が進んでいる可能性があります。記事の末尾に関連する資料やウェビナーへの導線を置いておくと、次の段階へ進んでもらいやすくなります。

ホワイトペーパー・導入事例資料

ホワイトペーパーは、課題の整理方法やノウハウ、調査結果などをまとめたダウンロード資料です。リード獲得に使われることが多いですが、すでにリストにいる相手に別のテーマの資料を案内することで、関心の高さや興味の方向を確かめる使い方もできます。

比較検討の段階では、導入事例やサービス比較の資料、社内稟議で使えるチェックリストなどが役立ちます。資料を作る余力がない場合は、ホワイトペーパー制作代行サービスのように、テーマ設計から制作、活用までを任せる方法もあります。

セミナー・ウェビナー

セミナーやウェビナーは、一定の時間をかけて自社の考え方や専門性を伝えられる手法です。参加してくれた時点で関心が高い相手だと分かり、質問やアンケートから具体的な課題も聞けるため、営業につなぐ判断材料が集まりやすくなります。

オンライン開催なら場所を選ばず参加してもらえ、録画を欠席者に送ることもできます。成果を左右するのは、申込から当日の参加、開催後のフォローまでの流れです。集客から商談化までの進め方はウェビナー集客の方法とコツで詳しく解説しています。

インサイドセールス(電話・個別メール)

インサイドセールスは、電話や個別のメール、Web会議など対面以外の方法で見込み客と話し、商談につなげる役割です。メールやコンテンツが「多くの人に同じ情報を届ける」手法なのに対し、インサイドセールスは一人ひとりの状況を聞き取り、検討の進み具合を直接確かめられるのが違いです。

資料を何度も見ている、料金ページを訪れたなど、関心が高まったサインのある相手から順に連絡すると効率よく動けます。反対に、まだ情報収集の段階だと分かった相手は、無理に商談を設定せずナーチャリングの対象に戻します。立ち上げの手順はインサイドセールスの立ち上げ方の記事も参考にしてください。

リターゲティング広告

リターゲティング広告は、一度自社サイトを訪れた人に、ほかのサイトやSNSを見ているときに広告を表示する手法です。メールを開かない相手にも、別の接点から思い出してもらうきっかけを作れます。

配信先を絞らないと、すでに商談中の企業や契約済みの顧客にも広告が出てしまいます。対象から外す条件を決め、表示する内容も「資料のご案内」「事例の紹介」など相手の段階に合わせて変えると、無駄な配信を減らせます。広告費がかかるため、ほかの手法で反応がある程度見えてから加えるのがよいでしょう。

SNS・LINE公式アカウント

SNSやLINE公式アカウントは、メールより気軽に接点を持てる手法です。日々の発信で会社の考え方や担当者の人柄を伝えられ、メールが埋もれやすい相手にも情報を届けやすいのが利点です。BtoCや、個人で意思決定する商材では特に使いやすいでしょう。

ただし、SNSは誰がどの投稿を見たかを個別に把握しにくく、リード単位の育成状況は追いにくい面があります。BtoBでは、SNSを認知や関係づくりの場とし、詳しい情報はサイトや資料に誘導して、そこでの行動を記録する組み合わせが現実的です。

どの手法から始めればよいか判断に迷う方は、koujitsuにご相談ください。今ある記事や資料、リストの状況を伺い、最初に取り組む手法を一緒に整理します。
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検討段階ごとの手法の使い分け

手法を選ぶときは、相手が今どの段階にいるかを先に考え、その段階で知りたいことに合う手法を当てはめるのが基本です。同じメールでも、関心が薄い相手には役立つ情報を、比較している相手には事例や違いの説明を届けるように内容を変えます。

段階の分け方は会社によって違いますが、ここでは「関心が薄い」「情報収集・比較」「導入の検討」の3つに、休眠・失注したリードを加えて整理します。下の表は一例なので、自社の商談の流れに合わせて調整してください。

検討段階 相手の状態 合う手法 届ける内容の例
関心が薄い 課題をはっきり意識していない メルマガ、記事、SNS 業界の動き、課題に気づくきっかけになる情報
情報収集・比較 解決方法や依頼先を調べている セグメントメール、資料、ウェビナー やり方の比較、導入事例、選び方の基準
導入の検討 社内で検討や承認を進めている ステップメール、インサイドセールス 費用の考え方、導入の流れ、個別の相談
休眠・失注 しばらく反応がない、一度見送った メルマガ、再案内メール、広告 新しい事例や機能、見送った理由に応える情報

関心が薄い段階は「役に立つ情報」で接点を保つ

課題をまだはっきり意識していない相手に、いきなり商品の紹介を送っても読まれにくいものです。この段階では、売り込みではなく、相手の仕事に役立つ情報で関係を続けることを優先します。メールマガジンで記事を紹介したり、SNSで考え方を発信したりする方法が合います。

反応がなくても、すぐに価値がないと判断する必要はありません。開封やクリックの有無を記録しておき、特定のテーマにだけ反応する人がいれば、そのテーマに関心があるグループとして次の段階の案内を送ります。

情報収集・比較の段階は「違いが分かる材料」を届ける

解決方法や依頼先を調べ始めた相手は、選ぶための材料を探しています。導入事例、選び方の基準、やり方ごとの違いなど、比較に使える情報を届けると、自社を候補に入れてもらいやすくなります。ホワイトペーパーやウェビナーが特に合う段階です。

この段階では、相手がどの資料を読み、どのテーマのウェビナーに参加したかが、関心の方向を知る大きな手がかりになります。どんな情報をどの順番で届けるかを考えるときは、顧客の行動と気持ちを時系列で整理するカスタマージャーニーマップの作り方が役立ちます。

導入を検討する段階は「個別の対応」に切り替える

料金ページを何度も見る、問い合わせフォームを開く、比較資料をダウンロードするといった行動が見られたら、検討が進んでいるサインです。この段階では一斉配信を続けるより、インサイドセールスや営業が個別に連絡するほうが効果的です。

社内の承認を得るために、費用の考え方や導入までの流れ、社内説明に使える資料を求めている場合もあります。相手の質問に合わせて資料を送り、必要であれば打ち合わせを提案しましょう。営業に引き渡すときは、それまでに読んだ資料や質問の内容も一緒に共有すると、同じ説明を繰り返さずに済みます。

休眠・失注リードは「育て直し」の対象にする

長く反応がないリードや、一度見送りになった商談も、ナーチャリングの対象です。見送りの理由が「時期が合わない」「予算が取れない」であれば、時間がたてば状況が変わる可能性があります。失注を終わりではなく保留と考え、理由に合わせて再び情報を届ける仕組みを作っておきましょう。

再案内では、前回から変わった点を伝えるのがポイントです。新しい事例や機能、料金体系の変更など、相手が見送った理由に応える情報があれば、再検討のきっかけになります。何度送っても反応がない相手は、配信頻度を下げるか対象から外し、リストの質を保つことも大切です。

リードナーチャリングの進め方6ステップ

リードナーチャリングは、最初から多くの手法やシナリオを用意するより、対象と目的を絞った1本の流れから始めるほうが続けやすくなります。ここでは、少人数のチームでも取り組みやすい6つのステップを紹介します。

どのステップでも、マーケティングだけで決めず営業と相談しながら進めることが大切です。特に「どの状態になったら営業に渡すか」は、両者で合意していないと、せっかく育てたリードが対応されないまま終わってしまいます。

1. リード情報を一か所に集める

最初に、名刺、問い合わせ、資料請求、セミナーの申込など、部署や担当者ごとにばらばらに管理されているリード情報を一か所に集めます。誰が、いつ、どの経路で接点を持ったかが分からないと、育成の対象も内容も決められません。

集める先はMAツールやCRM、少ない件数であれば表計算ソフトでもかまいません。同じ人や会社の重複を整理し、メール配信への同意の有無も記録しておきましょう。顧客情報を管理する仕組みについてはCRMの意味とできることで詳しく紹介しています。

2. 営業に渡す基準を決める

次に、どの状態になったリードを営業に渡すかを決めます。マーケティングが育成して営業に渡す基準を満たしたリードは「MQL」、営業が商談化を目指すと判断したリードは「SQL」と呼ばれます。この基準をマーケティングと営業で具体的に合意しておくことが、ナーチャリングの成否を分けます。

基準は「料金ページを見た」「事例資料をダウンロードした」といった行動と、「対象業種」「一定以上の規模」「役職」といった属性の組み合わせで決めることが多いです。渡したあとに営業がいつまでに対応するかも決めておきましょう。MQLとSQLの考え方はMQLとSQLの違いと部門の協業で解説しています。

3. 対象を分けて最初の1グループを決める

集めたリードを、獲得経路、業種、検討段階などで分けます。すべてのグループに同時に施策を用意する必要はありません。件数が多く、商談につながったときの価値が大きいグループを一つ選んで始めると、効果を確かめやすくなります。

たとえば「ホワイトペーパーをダウンロードしたが、まだ商談になっていない人」や「展示会で名刺交換した人」などは、対象として区切りやすく、最初の1グループに向いています。

4. 届ける内容を段階ごとに用意する

対象を決めたら、その人たちが商談に進むまでに知りたいことを順番に並べ、それぞれに合う記事、資料、事例、ウェビナーを当てはめます。新しく作る前に、今ある記事や営業資料、事例で使えるものがないかを確認すると、準備の負担を減らせます。

足りない内容が見つかったら、優先度の高いものから作ります。営業がよく受ける質問や、商談で何度も説明している内容は、コンテンツにすると喜ばれやすいテーマです。

5. シナリオを1本作って配信する

届ける内容がそろったら、きっかけとなる行動、メールの順番と間隔、途中で配信を止める条件を決めて、シナリオを1本作ります。最初は3〜5通程度の短い流れにして、反応を見ながら直していくのが続けやすい方法です。

MAツールを使えば配信を自動化できますが、件数が少ないうちは手動の配信でも始められます。ツールを導入する場合は、目的と運用体制に合うものを選びましょう。主要な製品の料金と機能はMAツール比較で公式情報をもとにまとめています。

6. 数値を確認して見直す

配信を始めたら、決まった間隔で数値を確認し、うまくいっていない部分を直します。開封やクリックだけでなく、営業に渡した件数と、そのうち商談になった件数まで追うことで、ナーチャリングが成果につながっているかを判断できます。

あわせて、営業から「渡されたリードの質はどうだったか」を聞く場を持ちましょう。基準が甘くて商談にならないリードが多いのか、逆に基準が厳しくて渡す件数が少なすぎるのかによって、直すべき点が変わります。指標の見方は次の章で整理します。

営業に渡す基準やシナリオの設計を一緒に考えてほしい方は、koujitsuにご相談ください。マーケティングと営業の両方の目線から、進め方を整理します。
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リードナーチャリングの成果を測る指標

ナーチャリングの成果は、メールの反応、営業への引き渡し、商談・受注の3段階に分けて測ると、どこに課題があるかを見つけやすくなります。メールの開封率だけを見ていると、読まれてはいるのに商談につながっていない、といった状況に気づけません。

メール・コンテンツの反応を見る指標

最初の段階では、メールの開封率、クリック率、配信停止率、資料のダウンロード数、ウェビナーの参加率などを見ます。クリック率や配信停止率は、届けている内容が相手に合っているかを判断する材料になります。

開封率は、メールソフトによっては画像の自動読み込みなどで実際より高く出たり、計測できなかったりすることがあります。開封率だけで判断せず、クリックや返信、その後のサイト訪問とあわせて見るようにしましょう。

営業への引き渡しと商談の指標

次の段階では、MQLの件数、MQLから商談になった割合、商談から受注になった割合を見ます。ナーチャリングの本来の目的は商談と受注を増やすことなので、最終的にはこの数値で評価するのが基本です。

BtoBの商材は検討に時間がかかるため、始めてすぐに受注が増えるとは限りません。短期間の数値だけで判断せず、メールの反応、MQL、商談と、手前の指標が改善しているかを順番に確認していきましょう。数値が落ちている段階から直すと、限られた時間でも効果的に改善できます。

スコアリングは優先順位をつける道具として使う

リードの行動や属性に点数をつけ、合計点で関心の高さを判断する方法をスコアリングと呼びます。たとえば料金ページの閲覧や事例資料のダウンロードに高い点数を、メールの開封に低い点数をつけるといった設計です。スコアは購入の意思を示すものではなく、連絡する順番を決める目安と考えましょう。

点数のつけ方は、実際に受注した顧客がどんな行動をしていたかを振り返って決めると、根拠のある基準になります。一度決めて終わりにせず、営業の意見や受注の実績と照らして定期的に見直します。最初から細かい点数表を作るより、「この行動をしたら営業に知らせる」という単純なルールから始めても十分です。

メールで育成するときに守るルール

メールを使ったナーチャリングでは、広告や宣伝を目的とするメールを送る前に、受け取る相手の同意を得ておくことが基本です。日本では「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律(特定電子メール法)」がこのルールを定めています。

特定電子メール法の主なルール

総務省の解説によると、特定電子メール法では、取引関係のない相手には、事前に送信に同意した相手にだけ広告宣伝メールを送れる「オプトイン方式」がとられています。同意を得たことを示す記録の保存や、受信を拒否した相手への送信の禁止、送信者の名称や受信拒否の連絡先の表示も定められています(総務省 特定電子メールの送信の適正化等に関する法律)。

総務省と消費者庁がまとめた特定電子メールの送信等に関するガイドラインでは、メールに表示する事項として、送信者の氏名または名称、受信拒否の通知先、受信拒否ができる旨、送信者の住所、苦情や問い合わせの受付先が挙げられています。また、自分のメールアドレスを書面などで通知した相手(名刺交換など)や取引関係のある相手などは、同意がなくても送れる例外として示されています。例外に当たるかどうか迷う場合は、原文を確認したうえで判断しましょう。

メールを届けるための送信側の準備

法律のルールとは別に、メールサービス側の受信の条件も確認しておく必要があります。Googleのメール送信者のガイドライン(2026年11月2日確認)では、Gmailアカウント宛てに1日5,000件以上のメールを送る送信者に対し、SPF・DKIM・DMARCによる送信ドメインの認証や、マーケティングメールでのワンクリックでの登録解除などを求めています。

同じページでは、Postmaster Toolsで確認できる迷惑メール率を0.3%未満に保つことも求められています。配信の件数が少ないうちは対象外でも、リストが増えるにつれて影響が出てくるため、使っている配信ツールの設定を早めに確認しておくと安心です。反応のない宛先を整理し、相手が必要とする内容に絞って送ることが、届きやすさを保つことにもつながります。

メール配信のルールや設定まで含めてナーチャリングを整えたい方は、koujitsuにご相談ください。配信リストの整理からシナリオの運用まで、状況に合わせてお手伝いします。
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リードナーチャリングがうまくいかない原因と対策

ナーチャリングがうまくいかない原因は、手法の選び方よりも、対象・基準・体制の決め方にあることが多いものです。よく見られるつまずきと、その対策を整理します。

リードの数が少なすぎる

リストの件数が少ないと、メールを送っても反応の数が小さく、何がうまくいったのかを判断できません。育てる相手が足りない場合は、ナーチャリングより先にリード獲得の施策を強化するほうが成果につながります。

ホワイトペーパーやウェビナーは、新しいリードを集めながら、同時に関心の方向を知る手段にもなります。獲得とナーチャリングを分けて考えず、一つの流れとして設計しましょう。

売り込みの内容ばかりになっている

毎回のメールが商品の紹介やキャンペーンの案内ばかりだと、読まれなくなったり配信停止が増えたりします。相手が自分の仕事に役立つと感じる情報を中心にし、自社の案内はその流れの中で添えるくらいの割合が目安です。

内容を決めるときは、営業がよく受ける質問や、商談で相手が気にしていた点を参考にすると、読み手に合ったテーマを見つけやすくなります。

営業との連携がとれていない

マーケティングが渡したリードが営業に対応されない、あるいは営業から「質が低い」と言われる状況は、よくあるつまずきです。原因の多くは、営業に渡す基準と、渡したあとの対応ルールがあいまいなことにあります。

基準と対応期限を文書にして共有し、月に一度など定期的に結果を振り返る場を設けましょう。営業が対応しなかったリードや見送りになったリードを、ナーチャリングに戻す流れも決めておくと、リードを取りこぼさずに済みます。

ツールを入れただけで止まっている

MAツールを導入したものの、メール配信にしか使えていない、シナリオが作られないまま、という例も少なくありません。ツールは仕組みを動かす道具であり、誰に何を届けるかという設計がなければ成果にはつながりません。

運用する担当者が決まっていない、ほかの業務と兼任で時間がとれない、といった体制の問題が背景にあることも多いです。社内で手が回らない部分は、外部の支援を使うことも選択肢になります。HubSpotを使っている場合は、HubSpotの使い方と基本手順も参考にしてください。

MAツールと外部支援の使いどころ

リードの件数が増え、手作業でのメール配信や管理が追いつかなくなってきたら、MAツールの導入を検討する時期です。MAツールを使うと、ステップメールの自動配信、行動の記録、スコアリング、営業への通知などを一つの仕組みで回せます。

一方で、ツールを入れても、シナリオを作り、内容を用意し、数値を見て直す人がいなければ成果は出ません。自社で担う部分と、外部に任せる部分を分けて考えると、無理のない体制を組みやすくなります。

koujitsuのMA導入支援・運用代行でできること

koujitsuのMA導入支援・運用代行サービスでは、MAの戦略設計から、シナリオ設計、リードスコアリングの構築、CRM・SFAとの連携、効果測定と改善までを一貫して支援しています。HubSpot、Marketo、Account Engagement(旧Pardot)などのMAツールに対応しています。

メールの企画や原稿、デザインまで含めて任せることも、すでに導入しているMAの改善だけを依頼することもできます。ウェビナーを使った育成を考えている場合は、企画から集客、当日の運営、開催後のフォローまでを支援するウェビナー運営代行サービスとあわせて相談いただくことも可能です。

まとめ

リードナーチャリングは、獲得した見込み客に役立つ情報を届け続け、検討が進んだタイミングで営業につなぐ取り組みです。主な手法には、メールマガジン、セグメントメール、ステップメール、記事、ホワイトペーパー、ウェビナー、インサイドセールス、リターゲティング広告、SNSなどがあり、相手の検討段階に合わせて組み合わせて使います。

始めるときは、リード情報を一か所に集め、営業に渡す基準を決め、対象を絞ったシナリオを1本作るところからで十分です。数値と営業の声をもとに少しずつ直していくことが、続けて成果を出すための近道です。メールを使う場合は、特定電子メール法のルールと、送信側の設定もあわせて確認しておきましょう。

リードナーチャリングの設計や運用を相談したい方は、koujitsuにお問い合わせください。累計1,800社以上の支援実績をもとに、自社に合った育成の進め方を一緒に考えます。
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