ヒートマップ分析のやり方|見方と改善につなげる5つの手順・注意点
ヒートマップツールを入れてみたものの、赤や青に色分けされた画面を眺めて「で、どこを直せばいいの?」と手が止まってしまうことはよくあります。ヒートマップは、ページの中で読まれている場所や押されている場所を色で見せてくれる便利な道具ですが、色を見ただけで改善策が出てくるわけではありません。
この記事では、ヒートマップ分析を「見る」で終わらせず、改善と検証までつなげるやり方を順番に紹介します。マップの種類と見方、分析の5つの手順、よくある症状と直し方、LPや記事ごとの見るポイント、注意点までまとめました。大事なのは、見る前に「何を確かめたいか」を決めておくことです。ヒートマップそのものの基本を先に知りたい方は、ヒートマップとは?活用事例と改善方法もあわせてどうぞ。
ヒートマップのデータはあるのに、改善に手が回っていないという方はkoujitsuにご相談ください。LPや記事の数字を一緒に見ながら、直すところの優先順位を整理します。
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| 確認したい ポイント |
結論 | 詳細 |
| ヒートマップ分析で見られるものは? | クリック・スクロール・注目時間 | どこが押されたか、どこまで読まれたか、どこに長くとどまったかを色で確認できる。ツールによってはエリア別やCV別のマップもある。 |
| ヒートマップ分析のやり方は? | 目的を決めてから5つの手順で進める | 目的とページを決め、ツールを入れてデータをため、見る順番を決めて読み、仮説を立てて直し、同じ条件で前後を比べる。 |
| 分析結果を改善につなげるには? | 症状ごとに原因と直し方を考える | 重要な情報まで届かない、押されない、リンクでない所が押されるなど、症状別に原因の候補を挙げ、1つずつ直して確かめる。 |
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無料で相談するヒートマップ分析とは?アクセス解析との違い
ヒートマップ分析とは、ページを訪れた人の行動を色の濃淡で表示し、ページの中のどこに課題があるかを探す方法です。一般的には、よく見られている場所や押されている場所が赤などの暖かい色、あまり見られていない場所が青などの冷たい色で表示されます。数字の表を読むより、ページのどこで何が起きているかを直感的につかみやすいのが特徴です。
ただし、色の意味や基準はツールやマップの種類によって変わります。たとえばMicrosoft Clarityの説明では、クリックマップは色が暖かいほどクリックが多く、アテンションマップは色が暖かいほど長く見られていることを表すとされています。分析を始める前に、使っているツールの凡例を一度確認しておくと読み違いを防げます。
GA4などのアクセス解析との役割の違い
GA4のようなアクセス解析ツールは、サイト全体で「どのページに」「どこから」「何人が来て」「どれだけ成果につながったか」を数字でつかむのが得意です。一方でヒートマップは、1つのページの中で「どこまで読まれ」「どこが押され」「どこで止まったか」を見るのが得意です。見ている範囲が違うので、どちらか一方で済ませるより組み合わせるほうが改善は進めやすくなります。
たとえば、GA4で「広告から来た人の問い合わせ率が低いLP」を見つけ、そのLPをヒートマップで開いて、フォームの手前で多くの人が読むのをやめていることを確かめる、という流れです。GA4のレポートの見方はGA4の使い方|初期設定からレポートの見方までで紹介しているので、どのページから見るかを決めるときの参考にしてください。
ヒートマップ分析が向いている場面
ヒートマップ分析が特に役立つのは、アクセスはあるのに成果につながっていないページの原因を探したいときです。LPの問い合わせ率が伸びない、記事は読まれているのにサービスページへ進んでもらえない、フォームまで来ているのに送信されない、といった場面が代表的です。
反対に、そもそもアクセスがほとんどないページは、ページの中より集客の側に課題があることが多く、ヒートマップを見ても判断材料が集まりません。ページの使いやすさの問題なのか、届け方の問題なのかを切り分ける考え方は、UIとUXの違いと改善の進め方の記事も参考になります。
ヒートマップ分析で見られる主なマップの種類
ヒートマップ分析で使う主なマップは、クリック、スクロール、アテンション(注目時間)の3種類です。多くのツールがこの3つを備えており、ツールによってはエリアごとの集計やコンバージョンに関わるマップ、マウスの動きを見るマップなどが加わります。Microsoft Clarityの公式ドキュメントでは、クリックマップ、スクロールマップ、エリアマップ、コンバージョンマップ、アテンションマップの5種類が紹介されています(Microsoft Learn「Heatmaps overview」)。
| マップの種類 | 分かること | 主な使いどころ |
| クリックマップ | ページのどこが押されたか(スマホではタップ) | ボタンやリンクが押されているか、リンクでない所が押されていないか |
| スクロールマップ | ページのどの位置まで何%の人が到達したか | 重要な情報やボタンまで届いているか、どこで大きく減るか |
| アテンションマップ | ページのどの部分に長くとどまったか | 読ませたい部分が読まれているか、想定外に長く見られている所はないか |
| エリアマップ | 選んだ範囲の中のクリックの合計 | 複数の要素をまとめて、区画ごとの反応を比べる |
| マウスムーブ(ツールによる) | PCでカーソルがどこを動いたか | 視線の動きの手がかりとして参考程度に見る |
表は主な種類を整理したものです。名前はツールによって「熟読エリア」「終了エリア」などと呼ばれることもありますが、見ているものは大きく変わりません。ここからは、よく使う3つのマップの見方を順に紹介します。
クリックマップの見方
クリックマップは、ページのどこが押されたかを色で表示するマップです。Clarityの説明では、PCではクリックを、スマホやタブレットではタップを記録するとされています。まずは、問い合わせボタンや資料請求のリンクなど、押してほしい要素にきちんと色がついているかを確認しましょう。
Clarityでは、すべてのクリックのほかに、押しても何も反応しなかったクリック(Dead clicks)、狭い範囲を短い時間に何度も押したクリック(Rage clicks)、JavaScriptのエラー直前のクリック(Error clicks)、ページで最初と最後に押された場所なども分けて表示できます(Microsoft Learn「Click maps」)。反応しないクリックや連打は、ユーザーが迷ったりイライラしたりしているサインになりやすいので、改善の手がかりとして優先して確認したい項目です。
スクロールマップの見方
スクロールマップは、ページのどの位置まで、何%の人が読み進めたかを示すマップです。ページの上から下へ色が変わっていき、読み進めた人が減るほど冷たい色になります。Clarityでは5%刻みで到達した割合と離脱した割合を確認でき、25%・50%・75%の位置に目安の線を表示できます(Microsoft Learn「Scroll maps」)。
見るときは、重要な情報やボタンがある位置に、どれくらいの人が届いているかを確かめるのが基本です。また、色が急に変わる位置があれば、そこで読むのをやめた人が多いということです。その直前に、読み手が「ここで終わり」と感じる区切りや、興味を失う内容がないかを確認しましょう。Clarityでは、スクロールする前に平均的に見えている範囲(Average fold)も表示されるため、ファーストビューに何が収まっているかも合わせて確認できます。
アテンションマップの見方
アテンションマップは、ページのどの部分に人が長くとどまったかを示すマップです。Clarityでは、ページの各部分で過ごした平均時間と、平均セッション時間に対する割合を確認でき、長く見られた部分ほど暖かい色で表示されます(Microsoft Learn「Attention maps」)。
読ませたい説明や導入事例、料金などの部分に色がついていれば、狙いどおり読まれていると考えられます。一方で、長く見られているからといって、必ずしも関心を持たれているとは限りません。内容が分かりにくくて読むのに時間がかかっている場合も、同じように色が濃くなります。アテンションマップは、ほかのマップと合わせて読むのが基本です。
どのマップから見ればいいか分からない、見ても判断がつかないという方は、koujitsuにご相談ください。ページの目的に合わせて、確認するポイントを一緒に決めます。
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ヒートマップ分析のやり方5ステップ
ヒートマップ分析は、目的とページを決める、ツールを入れる、データをためる、見る順番を決めて読む、仮説を立てて直し検証するの5つの手順で進めると迷いにくくなります。いきなりツールを開いて全部のページを眺めると、気になる点ばかり増えて手が止まりがちです。ここでは、それぞれの手順で決めておきたいことを紹介します。
ステップ1:目的と分析するページを決める
最初に、このページで訪問者にしてほしい行動は何かを1つ決めます。LPなら問い合わせや申し込み、ブログ記事ならサービスページへの移動や資料のダウンロード、といった具合です。ゴールが決まると、「ボタンまで届いているか」「ボタンは押されているか」と、見るべき場所がはっきりします。
分析するページは、アクセスが多く、成果に近いページから選ぶのがおすすめです。広告の受け皿になっているLP、問い合わせにつながりやすい記事、フォームのあるページなどが候補になります。どのページが成果に近いか分からない場合は、訪問者が問い合わせに至るまでの流れを整理しておくと選びやすくなります。流れの整理にはカスタマージャーニーの作り方で紹介している考え方が使えます。
ステップ2:ツールを入れて計測できる状態にする
ヒートマップツールは、ツールが発行する計測タグをページに埋め込むことで計測が始まります。Clarityの説明でも、ヒートマップが表示されるのは計測コードを設置したページだけとされています。タグを入れ忘れたページや、テンプレートが違うページがないかを、導入直後に確認しておきましょう。
導入の前に、個人情報や利用者情報の扱いも確認しておきます。Clarityでは、初期設定のマスキングモードが「Balanced」で、数字やメールアドレスなどを機密性の高い内容として隠し、入力欄やプルダウンの内容はどのモードでも記録しないと説明されています(Microsoft Learn「Masking content」)。フォームのあるページを計測する場合は、こうした設定を一度確認しておくと安心です。
また、総務省によると、2023年6月16日に施行された改正電気通信事業法の外部送信規律では、対象となる事業者が利用者の端末から外部へ情報を送らせるプログラムを使う場合、通知や公表、同意の取得、オプトアウトのいずれかの対応が求められます(総務省「外部送信規律」)。同ページでは、自社商品のオンライン販売や企業サイトの運営は対象外とされていますが、自社が対象になるかどうかは事業の内容で変わるため、プライバシーポリシーの記載とあわせて確認しておきましょう。
ステップ3:判断できるだけのデータをためる
タグを入れてすぐの数日分だけで判断すると、たまたま来た人の行動に結果が引っ張られます。曜日による差がならされる程度の期間と、傾向が安定するだけの訪問数がたまってから分析を始めましょう。必要な期間はページのアクセス数によって変わるので、日ごとにマップを見比べて、色の出方が大きく変わらなくなったかを目安にするのが現実的です。
データをためる間は、ページの内容を変えないことも大切です。途中で見出しやボタンを変えると、変更前と変更後の行動が混ざり、何が原因で数字が動いたのか分からなくなります。広告の配信内容を大きく変えた場合も、訪れる人の層が変わるため、分析の期間を分けて考えるようにします。
ステップ4:見る順番を決めてマップを読む
マップを読むときは、スクロール→クリック→アテンションの順に見ると整理しやすくなります。最初にスクロールマップで、ゴールとなるボタンや重要な情報まで何%の人が届いているかを確認します。届いていなければ、ボタンの見た目より「そこまで読まれていない」ことが先に解決すべき課題です。
届いているのに成果が出ていない場合は、クリックマップでボタンが押されているか、押されていない代わりにどこが押されているかを確認します。そのうえでアテンションマップを見て、読ませたい部分で人がとどまっているか、想定外の場所で長く止まっていないかを確かめます。この3つを重ねると、「届いていない」「届いているが押されない」「読まれているが迷っている」といった課題の形が見えてきます。
あわせて、PCとスマホは必ず分けて見るようにしましょう。画面の大きさが違うと、ファーストビューに入る内容も、スクロールの深さも、押しやすい場所も変わります。広告経由と検索経由など、流入元で分けて見ると傾向が違うこともあります。
ステップ5:仮説を立てて直し、同じ条件で比べる
課題が見えたら、「なぜそうなっているのか」の仮説を立て、それを確かめられる変更を1つずつ行うのが基本です。たとえば「料金の説明の手前で多くの人が離脱している。料金が分からず不安になっているのではないか」と考えたら、料金の目安や説明をもう少し上に置いてみる、といった具合です。
変更したら、変更前と同じ長さの期間、同じ端末や流入元の条件でマップと成果の数字を比べます。複数の箇所を一度に変えると、どの変更が効いたのか分からなくなります。分析の結果、立てた仮説、実施した変更、変更後の結果を簡単な表に残しておくと、次の改善や担当者の引き継ぎにも役立ちます。
ヒートマップでよく見つかる課題と改善の考え方
ヒートマップで見つかる課題には、よく出てくるパターンがあります。症状ごとに原因の候補と直し方の方向性を知っておくと、マップを見てから改善策を考えるまでが早くなります。ここでは代表的な6つの症状を紹介します。原因は1つとは限らないので、候補の中から自社のページに当てはまりそうなものを選んで試してください。
重要な情報やボタンまで読まれていない
スクロールマップで、問い合わせボタンや料金、事例などの重要な情報がある位置まで届いている人が少ない場合は、その手前の構成に原因があることが多いです。ページ上部に読み手の悩みと関係の薄い説明が続いている、同じような内容が繰り返されている、ページが長すぎる、といった点を確認します。
直し方としては、重要な情報やボタンを上の方にも置く、読み手が最初に知りたい内容を先に持ってくる、重複する説明を減らすといった方法があります。色が急に変わる位置に大きな余白や区切りがある場合は、ページがそこで終わったと思われている可能性もあるため、次の内容が続いていることが分かるデザインに変えてみましょう。LPの要素の並べ方はLP構成の基本で詳しく紹介しています。
読まれているのにボタンが押されない
スクロールでもアテンションでもボタンの周辺まで届いているのに、クリックが少ない場合は、ボタンそのものか、ボタンの直前の内容に原因があると考えます。ボタンが背景に埋もれて目立たない、文言から押した後に何が起きるか分からない、押す前の不安が解消されていない、などが代表的な原因です。
ボタンの色や大きさ、文言を見直すほか、ボタンの近くに「入力は1分ほど」「営業電話はしません」など、押す前の不安を減らす情報を添える方法もあります。どれを試すにしても、変える場所は1つずつにして、前後の数字を比べるようにしましょう。
リンクではない場所が押されている
クリックマップで、リンクを設定していない画像や見出し、色付きの文字などに多くのクリックが集まっている場合は、ユーザーがその場所を押せると思っているサインです。Clarityでは、押しても反応しなかったクリックを「Dead clicks」として分けて確認できます。
押されている場所の内容がユーザーの見たい情報であれば、そこから詳しいページへのリンクを設けたり、画像を拡大して見られるようにしたりすると親切です。反対に、押す必要のない場所であれば、リンクと間違えやすい色や下線などの装飾を見直します。誤解を減らすと、本来押してほしいボタンに注意が向きやすくなります。
同じ場所が何度も押されている
同じ場所が短い時間に何度も押されている場合は、ボタンが反応しない、反応が遅い、押した結果が分かりにくいといった不具合や分かりにくさがある可能性が高いです。Clarityでは、こうしたクリックを「Rage clicks」、JavaScriptのエラーの直前に起きたクリックを「Error clicks」として確認できます。
このような症状を見つけたら、まず実際にその端末やブラウザで同じ操作をして、動作に問題がないかを確認しましょう。フォームの送信ボタンや、開閉式のメニュー、スライダーなどで起きやすい症状です。デザインの改善より先に、表示や動作の不具合を直すことが優先になります。
想定外の場所が長く見られている
アテンションマップで、運営側があまり重視していなかった部分が長く見られている場合は、読み手が知りたい情報がそこにあるか、内容が分かりにくくて読み込まれているかのどちらかが考えられます。どちらなのかは、その部分の内容とクリックの様子をあわせて見ると判断しやすくなります。
読み手の関心が高いと判断できれば、その内容をより上に移したり、詳しく説明したりすることで、ページ全体の満足度を高められます。分かりにくさが原因であれば、言葉を平易にする、図や表を使う、段落を短く区切るといった直し方が考えられます。
PCとスマホで行動が大きく違う
PCでは問題なく読まれているのに、スマホでは早い段階で離脱している、といった差が見られることもあります。スマホでは画面が小さいため、PCではファーストビューに入っている内容が下に押し出されていることがよくある原因です。
スマホの画面で実際にページを開き、最初に見える範囲に何が入っているか、文字や画像が小さすぎないか、ボタンが押しやすい大きさかを確認しましょう。スマホで多くの人が見るページなら、スマホ向けに情報の順番や画像を変えることも検討します。表示速度が遅いとページを開いてすぐに離脱されやすいため、速度もあわせて確認すると安心です。
ヒートマップで見つけた課題を、LPや記事の改善につなげたい方はkoujitsuにお問い合わせください。原因の仮説づくりから、デザインや原稿の修正まで一緒に進めます。
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LP・記事・フォームなどページ別の見るポイント
同じヒートマップでも、ページの役割によって見るべき場所が変わります。LPは1つの行動を促すページ、ブログ記事は情報を届けて次のページへつなぐページ、フォームは入力を最後まで終えてもらうページです。ここでは、それぞれのページで最初に確認したいポイントを紹介します。
LP(ランディングページ)
LPでは、ファーストビューで離脱されていないか、申し込みボタンまで届いているか、ボタンが押されているかの3点を最初に確認します。広告から来た人は、広告で見た内容とLPの最初の画面が合っているかを短い時間で判断します。ファーストビューの直後で大きく人数が減っている場合は、広告の内容とLPの内容のずれも疑ってみましょう。
LPは1ページの中に情報が詰まっているため、ヒートマップと特に相性のよいページです。どの説明で人が離れ、どの説明で読み込まれているかが分かると、構成の入れ替えや追加する情報の判断がしやすくなります。複数のパターンを用意して比べる場合も、ヒートマップで差が出た箇所を確認すると、次の改善案を考える手がかりになります。
ブログ記事・オウンドメディア
ブログ記事では、目次のどの項目が押されているか、記事の途中に置いたサービス紹介やバナーまで届いているかを確認します。目次で多く押される項目は、読者の関心が高い内容です。リライトのときにその内容を充実させたり、記事の上の方で触れたりすると、読者の期待に応えやすくなります。
また、記事の最後まで読む人は多くないため、サービスページや資料請求への誘導を記事の最後にだけ置いていると、ほとんどの人の目に入りません。スクロールマップで多くの人が読んでいる位置を確認し、関連する内容のそばに誘導を置くようにしましょう。オウンドメディアの公開後の改善の進め方はオウンドメディアの立ち上げ方でも紹介しています。
サービスページ・問い合わせフォーム
サービスページでは、料金、事例、支援の流れなど、検討に必要な情報がどれだけ読まれているかを確認します。料金や事例の部分で長く止まっている場合は、関心が高い一方で、情報が足りずに迷っている可能性もあります。問い合わせボタンの直前でよく読まれている内容が、背中を押す情報になっているかを確かめましょう。
問い合わせフォームでは、入力項目の途中で離脱が増えていないかを確認します。ただし、入力欄の中身はツールの設定によって記録されないことが多く、ヒートマップだけでは「どの項目で止まったか」までは分かりにくい場合があります。フォームの改善では、項目の数を減らす、必須項目を見直すといった基本的な見直しとあわせて進めるのが現実的です。
ヒートマップ分析の注意点
ヒートマップは便利な一方で、「何が起きたか」は分かっても「なぜそうなったか」までは教えてくれない道具です。結果を読み違えると、効果のない改善に時間を使ってしまいます。ここでは、分析のときに気をつけたい点を紹介します。
色だけで良し悪しを決めない
赤く表示されている場所が「良い」、青い場所が「悪い」とは限りません。先に触れたとおり、長く見られている場所は分かりにくくて読み込まれている可能性もありますし、多く押されている場所がリンクではないこともあります。色はあくまで「人がどう動いたか」を表すもので、その動きが望ましいかどうかはページの目的と照らし合わせて判断します。
判断に迷ったときは、Clarityのようにセッションの録画を見られるツールであれば、実際にユーザーがどう操作したかを何件か見てみるのも1つの方法です。マップでは平均された行動しか分かりませんが、録画を見ると迷っている様子や操作のつまずきが具体的に見えてきます。
1ページ単位のデータであることを忘れない
ヒートマップは基本的に1つのページの中の行動を見るものです。サイト全体の回遊や、ほかのページとの比較は、アクセス解析ツールで確認する必要があります。ヘッダーやフッター、メニューなど全ページに共通する部分の改善を考える場合は、1ページだけでなく、アクセスの多い複数のページで同じ傾向が出ているかを確かめましょう。
また、ページの中にない情報が良いか悪いかは、ヒートマップでは判断できません。「本当は料金を知りたいのに載っていない」といった不足は、マップには表れにくいものです。営業やサポートに寄せられる質問、問い合わせ時のアンケートなど、ユーザーの声と組み合わせると、足りない情報に気づきやすくなります。
データが少ないうちは結論を急がない
訪問数が少ないページでは、数人の行動でマップの色が大きく変わります。少ないデータで出た傾向は、仮説の材料にとどめるくらいの気持ちで扱いましょう。アクセスが少ないページは、期間を長めにとる、似たページをまとめて見るといった方法で、判断に使えるデータを集めます。
Clarityの公式ドキュメントでは、ヒートマップを作るのに必要な最低限のアクセス数はないとされています。表示自体はすぐにできますが、表示できることと判断に使えることは別だと考えておくと、早すぎる結論を避けられます。
改善前後は条件をそろえて比べる
改善の効果を確かめるときは、比べる期間の長さ、端末、流入元をそろえることが大切です。改善後に広告の配信量が増えた、季節的に問い合わせが増える時期に入った、といった変化があると、ページの変更とは関係なく数字が動きます。
可能であれば、ヒートマップの変化だけでなく、問い合わせ率や次のページへの移動率といった成果の数字もあわせて比べましょう。マップの色が良くなっても、成果が変わっていなければ、改善の方向を見直す必要があります。
分析の結果を正しく読めているか不安な方、改善の効果をきちんと確かめたい方はkoujitsuにご相談ください。計測の設定から効果の見方まで一緒に整えます。
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ヒートマップツールの選び方
ヒートマップツールを選ぶときは、計測できるページ数やアクセス数の上限、使えるマップの種類、データを見られる期間、ほかのツールとの組み合わせやすさを確認します。無料で使えるツールもあれば、有料プランで機能や上限が広がるツールもあります。料金や上限は変わることがあるため、導入前に各ツールの公式サイトで最新の情報を確認しましょう。
たとえばMicrosoft Clarityは、公式ドキュメントで無料のサービスで、トラフィックの上限や有料版への切り替えを求められることはないと説明されています(Microsoft Learn「Clarity」の料金・制限に関する説明)。一方で、同じページではヒートマップ1つあたり最大10万ページビューまで、セッションの録画は1プロジェクトにつき1日最大10万件まで、録画の保存は原則30日間、ヒートマップは最長9か月まで見られるといった条件も示されています(2026年11月4日確認)。
初めてヒートマップ分析に取り組む場合は、まず無料で使えるツールで1〜2ページを分析し、改善と検証のサイクルを一度回してみるのがおすすめです。そのうえで、計測したいページが増えた、ABテストの機能が欲しい、社内で共有しやすい画面が欲しいといった具体的な要望が出てきたら、有料ツールを比べてみると選びやすくなります。
社内で進めるか、外部に頼むかの考え方
ヒートマップ分析は、ツールの導入までは難しくありませんが、分析から改善、検証までを継続できるかどうかで成果が分かれます。社内で進める場合は、ページの修正をすぐに行える体制があるかを確認しておきましょう。分析しても修正に何週間もかかると、改善のサイクルが回らなくなります。
社内で進めるメリットは、商品やお客さまのことをよく知っている人が分析できる点です。一方で、担当者がほかの業務と兼任していると、データを見るだけで終わってしまいがちです。月に1回など見直しの日を決め、確認するページと見るポイントを固定しておくと続けやすくなります。
外部に頼む場合は、分析のレポートだけでなく、改善案の作成やページの修正、検証まで任せられるかを確認しましょう。koujitsuのLP制作代行サービスでは、LPの戦略設計や制作に加えて、ヒートマップやアクセス解析をもとにした継続的な改善やABテストにも対応しています。記事を中心としたサイトの改善はオウンドメディア制作サービス、表示速度やサイト構造など技術面の見直しはSEO内部対策支援サービスのページで支援内容を紹介しています。
まとめ
ヒートマップ分析は、ページを訪れた人がどこまで読み、どこを押し、どこで止まったかを色で確認し、ページの課題を探す方法です。主に使うのはクリック、スクロール、アテンションの3つのマップで、目的とページを決める、ツールを入れる、データをためる、見る順番を決めて読む、仮説を立てて直し検証する、という5つの手順で進めると迷いにくくなります。
色だけで良し悪しを決めず、アクセス解析の数字やユーザーの声と組み合わせて「なぜそうなったか」を考えることが大切です。1回の分析で正解を出そうとせず、小さく直して確かめることを続けると、LPや記事の成果を少しずつ高めていけます。
ヒートマップ分析とページ改善の進め方を相談したい方は、koujitsuにお問い合わせください。累計1,800社以上の支援実績をもとに、自社のページに合った改善の進め方を一緒に考えます。
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